「Threshold」というコードネームで米Microsoftが開発していると報じられたWindowsプラットフォームの次期メジャーアップデートには「モダン・コンシューマ」「トラディショナル・コンシューマ」「エンタープライズ」の3つのSKUが用意される……開発コードネームをスクープしたMary Jo Foley氏 (All About Microsoft)が9日に報じた。同じ日にSupersite for WindowsでPaul Thurrott氏も同様の指摘をしており、同氏によると従来からのPCユーザー向けにStartメニューがオプションで復活する可能性があるという。
Foley氏によると、Thresholdは共通のWindowsファウンデーションの上にいくつかのWindows SKUが構築される。モダン、トラディショナル、エンタープライズはプライマリーSKUという位置づけである。
モダン・コンシューマSKUは、いわゆるMetroスタイルのアプリ(Windows 8向けアプリ)向け。ARMおよびIntelベースのデバイスをサポートし、スマートフォン、ファブレット、タブレットが主なターゲットになるが、Foley氏はパソコン・スタイルのデバイスにも採用されて、GoogleのChromebookに対抗する可能性にも言及している。Windows Storeを通じて頻繁かつ継続的なアップデートが提供される。
トラディショナル・コンシューマSKUは従来のPC市場向け。マウス/キーボードを好むPCユーザーが使いやすいようにカスタマイズできる。Thurrott氏によると、デスクトップ機能をサポートする製品バージョンに、StartボタンをStartメニューとして機能させられるオプションが用意される。またオプションで、デスクトップ向けユーザーインターフェイスでMetoroアプリを使用できる可能性もあるという。
エンタープライズSKUは企業向けで、提供はボリュームライセンスのみになりそうだ。グループポリシー、デバイス管理ツールなど企業向けの機能をサポート。デスクトップ環境でWin 32アプリを使えるなど従来のPCやタブレット向けだが、Metroスタイル/Windows Storeアプリの使用も可能。企業の利用環境を優先して、Windows Storeを通じたアップデートは最小限にとどまる。