米AMDは11日(現地時間)、同社が主催する開発者向けイベント「APU13」で、ヘテロジニアス・コンピューティングに向けた新しいソフトウェア開発キット(SDK)を発表した。

新SDKはAMD APP SDK 2.9を含んだヘテロジニアス・コンピューティング向けのSDK。最新のAMDハードウェアをサポートするCodeXLツールスイートを内包する。

主な機能として、適切なサンプルを見つけるためのブラウザ、MakeユーティリティであるCMake向けのサポート、Visual Studioへのプラグインを持つOpenCLソース編集機能を備えている。

また、新SDKにはAMDとしては初となるMedia SDKのv1.0βが含まれており、これにより開発者は、GPUアクセラレートされたビデオ前処理/後処理ライブラリに加え、低遅延なビデオ・エンコーディングのためのライブラリを使うことで他社と異なるAMD独自のマルチメディア機能を利用できるという。

このほか、多くのOpenCLアクセラレーテッド機能を追加したOpenCVや、Fortran、C/C++からアクセス可能なアクセラレーテッドBLASおよびFFTライブラリを追加したclMath、パフォーマンス改善、クロスOSのサポートを追加したBoltなど、ヘテロジニアス・アクセラレーションに向けて最適化されたオープンソース・ライブラリのサンプルも追加されている。

同社は併せて、ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ(HSA)に対応する次世代APU「Kaveri」のデスクトップ版を2014年1月14日に出荷するとの発表も行っている。