NTTドコモは10日、2013-2014冬春モデル新商品・新サービス発表会を開催し、スマートフォン、タブレット、フィーチャーフォンなど16機種を新たに発表した。目玉となるのは、同社が"おすすめ"として推す「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「ARROWS NX F-01F」「XPERIA Z1 f SO-02F」の3機種だ。この3機種を中心に、発表会会場のタッチ&トライコーナーで触れたファーストインプレッションをお届けしよう。
まず、大前提として、今回のスマートフォン全機種には共通した3つの特徴がある。
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使用時間2日間以上
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受信時最大150Mbps対応
- 直感的なカスタマイズとマイマガジンを備えたdocomo LIVE UX搭載
その上で、それぞれ個性豊かな機能を備えたモデルがラインナップされている。
AQUOS PHONE ZETA SH-01F
「AQUOS PHONE ZETA」はシャープ製のスマートフォン「AQUOS PHONE」シリーズの最新モデルだ。最大の目玉となるのは約5.0インチのフルHDディスプレイ。もともと省エネ効果が高いことで知られるIGZOがさらに進化しており、前モデルに比べて省エネ性能は約20%アップしているという。ディスプレイ自体の大きさが4.8インチから5.0インチへとサイズアップしていることを考えると、かなりの進化といえそうだ。
省エネ性能がアップした背景には、2つの新技術がある。一つはパネルの透過率をアップさせ、バックライトの電力を抑えたこと。そしてもう一つは、液晶アイドリングストップと呼ばれる技術の最適化により無駄な電力を極限までカットしたことである。会場には消費電力をリアルタイムに計測する機器が設置されていたが、それによると液晶アイドリングストップのオンとオフでは消費電力に約10倍もの差がついていた。大雑把な言い方をすれば、この差は「液晶アイドリングストップを搭載していない他のスマートフォンとの差である」ということになる(もちろん、他のスマートフォンは別の方法で消費電力を抑える努力をしているので、一概には言えないが)。これにより、実使用時間は3日間以上を達成したという。
また、もう一つの特徴は「マジックグリップ」と呼ばれる新機能だ。これは、本体の左右側面に埋め込まれたセンサーが「本体を持った手」を認識して、機能を最適化するというもの。たとえばスリープに入っている本体を持つだけでロック画面や時計が表示されたり、着信やアラームを持つだけで音量を下げたりバイブに変更したりできるのだ。会場で実際に試してみたが、スリープからいちいち電源ボタンを押してロック画面を表示する必要がないのはかなり楽だと感じた。また、画面回転がオンになった状態で本体を横に傾けても、本体の左右を握るように持っていれば「縦に持っている」ということを本体が認識するので勝手に画面が回転することがない。これも地味ながらかなり便利な機能であった。派手さはないが、生活に密着した機能には好感が持てた。