オーディオテクニカは10月10日、インナーイヤーモニターヘッドホン「IM」シリーズ6製品「ATH-IM01」「ATH-IM02」「ATH-IM03」「ATH-IM04」「ATH-IM50」「ATH-IM70」を発表した。発売は11月15日。価格はオープンで、推定市場価格は、ATH-IM01が15,000円前後、ATH-IM02が20,000円前後、ATH-IM03が40,000円前後、ATH-IM04が60,000円前後、ATH-IM50が6,000円前後、ATH-IM70が11,000円前後となっていいる。

BAドライバーを採用したインナーイヤーモニター

上段が左が「ATH-IM01」で右が「ATH-IM02」。下段左が「ATH-IM03」で右が「ATH-IM04」

ATH-IM01・ATH-IM02・ATH-IM03・ATH-IM04は、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを採用するインナーイヤーモニターヘッドホンだ。型番の数字はBAドライバーの搭載数を表し、ATH-IM01は1基、ATH-IM02は2基、ATH-IM03は3基、ATH-IM04は4基のBAドライバーを搭載している。ドライバーの構成は、ATH-IM01はフルレンジ、ATH-IM02は低域用+中高域用、ATH-IM03は低域用+中域用+高域用、ATH-IM04は低域用×2基+中域用+高域用となっている。また、ATH-IM03・ATH-IM04では、専用設計されたネットワークが採用されており、各ドライバーの特性を活かしたドライブが行われる。

再生周波数帯域は、ATH-IM01が20Hz~15kHz、ATH-IM02が20Hz~16kHz、ATH-IM03が18Hz~18kHz、ATH-IM04が15Hz~20kHzだ。インピーダンスは、ATH-IM01が47Ω、ATH-IM02が36Ω、ATH-IM03が34Ω、ATH-IM04が14Ω。出力音圧レベルは、ATH-IM01が106dB/mW、ATH-IM02が113dB/mW、ATH-IM03が108dB/mW、ATH-IM04が101dB/mWとなっている。最大入力はいずれも3mWだ。

ハウジングは、ATH-IM01・ATH-IM02では、密閉性を保てる最小サイズを追求したエルゴノミクスデザインを採用。ATH-IM03・ATH-IM04では、密閉性を高めるため、耳の奥まで挿入しやすいように内側をラウンドさせたデザインが採用されている。

コードはY字型で着脱式。ハウジング側にはフレキシブルに曲げられるワイヤーが入れられている。長さは1.2mだ。コードを除いた質量は、ATH-IM01とATH-IM02が約5g、ATH-IM03とATH-IM04が約8g。イヤピースは、素材に「コンプライフォーム」を採用。体温で柔らかくなる素材で、耳の内側を圧迫することなく密閉度を高めることが可能だ。

1つの空間内の2つのドライバーが同調する新方式のインナーイヤーモニター

左が「ATH-IM50」で、右が「ATH-IM70」

1つの空間に専用チューニングした2基のダイナミック型ドライバーを配置し、2つを同調させることで振動板の歪を抑えるのが「デュアル・シンフォニックドライバー」だ。振動板で放射される音波を均一にすることで、解像度が高く締まった低域を再生する。ATH-IM70では、ハウジングにアルミと硬質樹脂を組み合わせたハイブリッド構造が採用されており、共振を抑えた、よりクリアなサウンドを実現している。

ATH-IM50・ATH-IM70とも、ドライバー径はφ8.8mm。再生周波数帯域は、ATH-IM50が5Hz~25kHzで、ATH-IM70が5Hz~26kHzだ。いずれもインピーダンスは10Ωで、出力音圧レベルは108dB/mW、最大入力は200mWとなっている。

ハウジングは、ATH-IM03・ATH-IM04と同様に内側をラウンドさせたデザインを採用。コードは、BAモデルと同様にY字型で着脱式。ハウジング側にはフレキシブルに曲げられるワイヤーが入れられている。長さは1.2mだ。コードを除いた質量はいずれも約3g。コンプライフォームイヤピースも採用されている。