10月2日(現地時間)、Microsoftは公式ブログ「Exploring IE」で、往年のゲーム「Hover!」をWeb上で再現したことを明らかにした。同ゲームはWindows 95の付属ゲームだが、マインスイーパなどとは異なり、HDD(ハードディスクドライブ)にインストールされなかったため知名度は低い。だが、当時浸透しつつあったマルチメディア機能をアピールする存在として一部のユーザーでは人気を博していた。

Windows 95上で動作する元祖Hover!

Web版Hover!は、Webブラウザー上で3Dグラフィックスを表示可能にするWebGLを利用し、Internet Explorer 11を標準搭載するWindows 8.1や、同リリースプレビュー版を公開しているWindows 7でプレイ可能。本家Hover!と同じくキーボードによる操作が可能だが、タッチ機能を備えるタブレットなら、タッチ操作にも対応している。

Web版Hover!をプレイするには、Internet Explorer 11をはじめとするWebGLをサポートしたWebブラウザーでサイトにアクセスする

Internet Explorer担当マーケティングシニアディレクターであるRoger Capriotti(ロジャー・カプリオッティ)氏によると、独立系開発者のDan Church(ダン・チャーチ)氏はHover!をプレイして育ち、その面白さを現代に復活させるためにPixel LabsとMicrosoftによる共同プロジェクトとして、Web版Hover!を開発したという。また、新たにマルチプレイに対応しているので、友人や見知らぬ相手との対戦プレイも可能、と記事で述べている。

キーボードのカーソルキーやタッチ操作でプレイ可能

また、Web版Hover!公開に合わせて、YouTubeのinternetexplorerチャンネルには「Hover is Back」というムービーも公開された。食事を忘れてしまうほど当時の興奮を思い出すという1分半の短い内容だが、当時を知る方には共感できるかもしれない。

YouTubeで公開された動画の1シーン。Hover!のポスターやトロフィーが壁際に並んでいる(動画より抜粋)

Web版Hover!をタブレットでプレイ中の主人公。"往年の感覚が今よみがえる"と言ったところだろう(動画より抜粋)