iOSの『メール』に届いたメッセージに返信すると、文字化けが発生することが多い。その原因は、メッセージにある種の文字が含まれていると、『メール』が一般的とはいえない形式で文字符号化(エンコード)してしまうことがあるからだ。

詳しい仕組みは省略するが、au版iPhoneから送信するメッセージに波ダッシュ「~」のつもりで全角チルダ「~」を含めてしまうと、かなりの確率で文字化けが起こる。この2つの文字、見た目はほぼ同じだが、文字コードが異なる別の文字だ。しかも、メッセージに全角チルダ「~」が含まれていると、iOSの『メール』は文字符号化形式を「charset=CP932」で送信してしまうという困った仕様がある。

インターネットメールでは、日本語テキストはJIS(ISO-2022-JP)で符号化することが一般的で、その他の符号化形式は避けることがセオリーとされる。同じau版iPhone同士なら問題ないとしても、セオリーから外れたメッセージを他の携帯電話やパソコンのメールソフトで正しく表示できるとはかぎらず、文字化けを引き起こす可能性は高い。

だから、au版iPhoneのもっともシンプルな文字化け予防策は、「全角チルダをメッセージに含めない」ことだ。波ダッシュをメッセージに含めたい場合は、半角チルダを利用するか、「から」を変換して「~」を入力すればいい。ローマ字キーボード「L」キーの右横にある「ー」を変換すると、波ダッシュではなく全角チルダが入力されてしまうので、面倒でも「から」を変換しよう。

操作手順をカンタン解説

1 波ダッシュのつもりが全角チルダを入力してしまったメッセージは、au版iPhoneの場合「charset=cp932」で文字符号化(エンコード)されてしまい、文字化けを引き起こすことがある

2 波ダッシュをメッセージに使いたい場合は、「から」を変換して現れた候補を入力すること

3 「ー」を変換して現れた「~」は全角チルダのため、文字化けの原因となるので利用は避けたい

(提供:iPad iPhone Wire)