7インチタブレットとして申し分のない性能を備えながら、価格は19800円から…… 日本でも大ヒットしたGoogleのAndroidタブレット「Nexus 7」。その2013年モデルが7月末に米国で発売になった。8月28日より日本国内での販売が開始され、購入を検討している方も多いと思う。そこで米国向け製品を1カ月近く使ってみて見えてきたNexus 7 (2013)の実力、使い勝手などを紹介しよう。

Googleが自ら提供するタブレットだけに、デフォルトでPlayストアのショートカット、Playストアのマイライブラリ、Googleサービスのアプリがホーム画面に並ぶ

Kindle Paperwhiteが不要になるほど持ちやすい

Nexus 7 (2013)は本体サイズが114×200×8.65ミリで、重さが290グラム。初代モデルよりも長辺が若干長くなったが、短辺が6ミリ短く、そして50グラム軽くなったことで、片手で持った時の収まりがさらに良くなった。どのぐらい持ちやすいかというと、筆者はこれまで初代Nexus 7やiPad miniと並行して、それらよりも薄くて軽いKindle Paperwhite(厚み9.1ミリ、重さ213グラム)を電子書籍リーダーに使っていたが、Nexus 7 (2013)を使い始めてからKindle Paperwhiteのサイズのメリットを感じなくなった。それどころか、より細身のNexus 7 (2013)の方が片手で読みやすいと思うぐらいだ。

Nexus 7 (2013)と初代Nexus 7。初代モデルも持ちやすかったが、短辺が6ミリ短くなったことでさらに片手でホールドしやすくなった

7.02インチのNexus 7 (2013)と、7.9インチのiPad mini

電源アダプタ(手前)もコンパクトになった

Nexus 7 (2013)を持った時に初代Nexus 7から最も変わったと感じるのが薄さ。わずか1.8ミリの違いだが、その差は大きい

本体をひっくり返すと背面カバーがラバーコーティングされていて、手に持って滑りにくい。これをチープという人も少なくないが、iPadのようにアルミ素材でつるっとしていて、見た目にも高級感があると傷つけないようについ恐る恐る使ってしまう。ゴムっぽいNexus 7なら「雑に扱っても大丈夫」という感じで、使う時の心理的な負担が軽い。

Nexus 7 (2013)の厚みは8.65ミリ、iPad miniは7.2ミリ

シボのような模様が入った初代Nexus 7の背面カバー(右)は手になじむが、安っぽいとも指摘されていた。Nexus 7 (2013)の背面カバー(左)はマットにラバーコーティングされていて安っぽさはない

初代Nexus 7はディスプレイ周囲のアルミ枠もデザイン的にチープと酷評された。Nexus 7 (2013)はブラック一色で統一されていて全体的に落ち着いた雰囲気になった

フルサイズのタブレットを上回るパフォーマンス

初代モデルからのハードウエア仕様の主な向上点は、ディスプレイのフルHD対応、背面の5メガピクセルカメラ、ステレオスピーカー、Qualcomm Snapdragon S4 Pro (クアッドコア、1.5GHz)/ 2GB RAMなど。