カスペルスキーは、夏休みにおける子供とインターネットの利用について、子供だけではなく家族全員を危険にさらす可能性もあるとして、ペアレンタルコントロールにおける同社の調査結果を交えて注意を促している。
カスペルスキーでは、2013年1月から5月の同社製品におけるペアレンタルコントロール(保護者による管理機能)の対応状況を分析、子供達が最もアクセスを試みたWebサイトをカテゴライズしている。代表的なものは以下のようになる。
- SNS(31.26 %)
- アダルト(16.83 %)
- オンラインショッピング(16.65 %)
- フォーラムとチャット(8.09 %)
- Webメール(7.39 %)
- 違法ソフトウェア(3.77 %)
- オンラインゲーム(3.19 %)
このほかに武器や薬物、ギャンブル、クレジットカード決済システムなど不適切なコンテンツは0.8~2%という結果になった。また、2013年5月の一カ月間で「保護者による管理機能」が記録した子供達のアクセス試行回数はSNSで5,200万回、アダルトで2,500万回にのぼることも明らかにしている。国によって、子供達の傾向は異なり、日本の子供たちの場合「フォーラムとチャット」のカテゴリを検索する傾向が強く見られる(34.25%)としている。
Kaspersky Lab、Webコンテンツアナリストグループマネージャーであるコンスタンティン・イグナチェフ(Konstantin Ignatyev)氏は、ペアレンタルコントロールの調査結果について「被害を最小限にくい止めるためには、事後に対策するよりも未然に防ぐべきです。保護者による管理機能は、そうした原理に基づいています。最近は、これまで以上に簡単に多様な情報へアクセスでき、特に純粋な子供たちにとって悪影響を受けやすい状況があります。子供たちを不適切なコンテンツから守ることは我々の義務です。Kaspersky Lab製品の保護者による管理機能は、最新の保護テクノロジーに統合されています。子供たちが安全にインターネットを楽しむと同時にウイルス感染や攻撃、その他オンラインの脅威から守られるよう、包括的な対策が実現できます。」と述べている。
同社では、夏休みは子供たちにとって外出時間が増えるとともに、インターネット接続時間も増える期間である。学校では情報や知識の宝庫であるインターネットが、危険な環境に変わる期間でもあり、子供たちだけでなく家族全員を危険にさらす可能性もあると注意を呼びかけている。