シャープは7月2日、4K2K(3840×2160ドット)の32V型IGZO液晶タッチディスプレイ「PN-K322B」を発表した。発売日は7月30日で、希望小売価格はオープン。

同ディスプレイは高感度、高精度のタッチパネルを搭載し、ペン先径が約2mmの専用タッチペンによる細かい入力やマルチタッチ操作が可能。画面に手を付けた状態でもペン入力できる「パームキャンセル機能」にも対応している。

シャープによると、IGZO技術の採用とエッジ型LEDバックライトを搭載することで、本体の奥行きを、32V型として業界最薄の約36mmに抑えたという。また、タッチやペンでの操作を想定して、「スライドスタンド構造」を採用しており、ディスプレイの角度を25度、90度に変更することができる。

設置は横/縦ともに可能だが、縦に置く場合は付属のスタンドを利用できない。液晶は、IGZO技術により透過率を同社の従来製品と比べ2倍に高めた。輝度は300cd/m2で、最大表示色は約10.7億色。タッチパネルは、静電容量方式となっており、USBシリアル伝送でPCと接続可能。マルチタッチの検出数は最大10点。

入力端子は、DisplayPort×1とHDMI×2。外形寸法は、ディスプレイ部のみで、幅 約750×奥行 約36×高さ 約441mm。重量は、ディスプレイ部のみで約9.0kg、スタンドを含めると約16.0kgとなっている。

スライドスタンド構造を採用

専用タッチペンで細かい入力が可能

シャープでは、4K2K表示の高精細ディスプレイが映像やグラフィックの作成・編集業務を中心として普及が進んでいるとしており、今後の更なる需要拡大に向けて「小売店舗やショールームの接客用、美術館・博物館の展示用ディスプレイなどでの活用を提案していきたい」という。