米Googleは6月12日(現地時間)、同社「Google Cloud Print」サービスのAndroid版アプリ「Cloud Print BETA」の提供を開始した。Cloud Print対応プリンタであればドライバ等の導入なしに、どこからでもAndroidデバイス経由での印刷が可能になる。Android 2.3.3以上のバージョンに対応。

Google Cloud Printとは、従来までクライアントPCとプリンタ(もしくはプリンタサーバ)をシリアルインターフェイスまたはネットワーク経由で直接接続して印刷していたものを、いったんGoogleのクラウドを経由することでドライバや各種設定なしでどこからでも印刷が可能になる。

Google Cloud Print BETA

対応プリンタは「Google Cloud Print Ready」のリストに入っており、今回のCloud Print BETAやGoogle Chromeといった対応アプリの印刷先オプションから選択できる。自宅でもオフィスのプリンタでも、あるいはFedExのようなビジネスセンターにあるプリンタでも、印刷登録を行うことでターゲットとして指定できるほか、印刷ジョブの管理が可能となる。また今回のアプリを導入したAndroidであれば、各種アプリの「共有」オプションからCloud Printを指定することで、選択した写真や文書をそのまま印刷できる。

価格は無料でアプリのサイズは1.9MB。筆者の場合はインストールに成功している。しかし、Android PoliceによればCloud Printのアプリには地域ロックがかかっている可能性があり、もしGoogle Playで当該アプリを検索しても発見できない場合は、同サイトが用意しているリンクをたどって直接APKをインストールしてみてほしい。