同一ウィンドウで、プライベートブラウジングを混在させる

Firefox 20では、新機能としてプライベートウィンドウが追加された。この機能を使うと、現在のセッションを維持した状態で、新たなウィンドウを開き、プライベートブラウジングが可能となる。これだけでも十分便利になったのであるが、特定のタブだけで、プライベートブラウジングができるようになればと思った人も多いだろう(Operaでは、この機能がある)。そんな要望をかなえてくれるのが、Private Tabアドオンである。注意点はFirefox 20以降で、この機能が使える点である。では、さっそくインストールを行おう。アドオンマネージャで「Private Tab」と検索する(図11)。

図11 「Private Tab」で検索

この例では最初にみつかった。[インストール]をクリックする。再起動なしでPrivate Tabアドオンが有効となる。Firefoxメニューを表示すると、[新しいプライベートタブ]が追加されている。これを選択するか、[Ctrl] + [Alt] + [P]キーで新規のタブが開き、プライベートブラウジング状態となる(図12)。

図12 新規にプライベートタブを開く

プライベートタブは、タブタイトルに下線が付き、プライベートブラウジング中であることを示す(図13)。

図13 プライベートタブ

また、カレントタブがプライベートタブの場合には、アプリボタンが紫色となる。逆にカレントタブをプライベートタブ以外にすると、アプリボタンはデフォルトのオレンジ色に戻る(図14)。

図14 カレントタブをプライベートタブ以外に

また、すでに開いているタブをプライベートタブに変更することもできる。タブのコンテキストメニューを開くと、図15のようになる。

図15 タブのコンテキストメニュー

[プライベートタブ]を選択すると、そのタブがプライベートタブとなる。この動作はトグルなので、逆にプライベートタブを普通のタブに変更することもできる。リンクのコンテキストメニューにも、[リンクを新しいプライベートタブで開く]が追加されている(図16)。

図16 リンクのコンテキストメニュー

Private Tabアドオンには、設定をするような機能はない。実にシンプルである。しかし、使い勝手がよいアドオンだ。あえて欠点をあげるとすれば、複数のタブを開いた場合、どれがプライベートタブかわかりにくくなる。次ページでは、別のアドオンを使い、これを解消してみたい。