JVCケンウッドは4月24日、オーバーヘッドタイプのヘッドホン「HA-SZ2000」「HA-SZ1000」を発表した。発売は5月下旬で、価格はオープン。推定市場価格はHA-SZ2000が35,000円前後、HA-SZ1000が25,000円前後となっている。

「HA-SZ2000」「HA-SZ1000」

重低音用ユニットと中高音用ユニットを組み合わせた独自の音響構造「ライブビートシステム」を採用するヘッドホン。ライブビートシステムは、2012年10月に発表された「HA-FXZ」シリーズで初めて採用された技術で、今回発表されたHA-SZ2000とHA-SZ1000ではストリームウーハーが、バスポートが2つ設けられた「ストリームウーハーDB(ダブルバスレフ)」へ進化。重低音ユニット内に設けられたチャンバー(空気室)が、「HA-FXZ」シリーズの1つから2つとなった。2つのチャンバーを通過させることで、豊かな低域成分を抽出してリアルな重低音再生をすることが可能になっている。

また、チャンバーのダクトに関しても、インナーイヤータイプの「HA-FXZ」シリーズでは注射針程度の太さだったが、今回は「ヘッドバンドタイプのため、もっと低音を出す必要がある」という理由で、より太いものを採用した。

さらに、振動板も新開発となっており、重低音用ユニットではφ55mmカーボン振動板が、中低音用ユニットではφ30mmカーボンナノチューブ振動板がそれぞれ用いられている。

「ライブビートシステム」構造は、重低音用ユニット「ストリームウーハーDB」へと進化し、より豊かで臨場感ある重低音再生が可能になった

そのほか、上位モデルのHA-SZ2000では、キレのある重低音を実現するブラス(真鍮)製シリンダーや、伝送ロスを抑えて解像感のある高音を実現する"銀コートOFC線"により、高品位なサウンドを楽しめる。また、高い吸放湿性の"プロテインレザー"や、メッシュ素材のヘッドパッドにより、装着感も最適となっている。

主な仕様は次の通り。型式はいずれもダイナミック型で、出力音圧レベルはHA-SZ2000が108dB/1mW、HA-SZ1000が107dB/1mW、再生周波数帯域はHA-SZ2000が4Hz~35kHz、HA-SZ1000が5Hz~33kHz、インピーダンスは16Ω、最大許容入力は1,500mW(IEC)でそれぞれ共通となっている。

コードはHA-SZ2000が1.2mの銀コートOFC線、HA-SZ1000が1.2mのOFC線、プラグはいずれも24金メッキ製の3.5mmステレオミニ、。重量はHA-SZ2000が480g、HA-SZ1000が450gだ。

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