IDC Japanは27日、2012年第4四半期および2012年の日本国内におけるモバイルデバイスの市場規模を発表した。タブレット出荷台数については、2012年第4四半期が前年同期比88.3%増の202万台、通年では前年比91.3%増の462万台と大幅に成長している。

「国内モバイルデバイス出荷台数予測 2012~2017年」
出典:IDC Japan

2012年第4四半期のタブレット市場が急拡大した要因として同社は、Amazon「Kindle Fire」やGoogle「Nexus 7」などの低価格製品が個人ユーザーをつかんだこと、LTE対応機の拡大、堅調な法人需要の3点を挙げている。OS別にみると、Androidのシェアが48.3%を占め、第3四半期に続きトップシェアとなった。

同社はタブレット市場の今後の見通しとして、iPad miniのような注目度の高い製品や低価格製品によって拡大傾向が続くものの、供給サイドからみると競争激化により収益構造がマイナスに向く可能性もある、と指摘している。

なお、スマートフォン市場については、2012年第4四半期が前年同期比29.2%増の883万台、通年では前年比42.1%増の2,848万台と好調を維持している。その一方で、2013年は3,000万台超の出荷が見込まれるものの、2014年以降は成長が鈍化しいく、と同社は予測している。