日本ヒューレット・パッカードは28日、個人向けインクジェット複合機のプレミアムライン「HP ENVY」シリーズの新製品として、スリムなデザインや大型タッチパネル液晶を採用した「HP ENVY120」を発表した。3月14日より発売し、価格はオープン、直販価格は26,880円。

HP ENVY120

高さが約10cmというスリムなインクジェット複合機。4.33型という大きなカラータッチパネル液晶を搭載し、直感的なタッチ操作によって多彩な機能を利用できる。

大きな特徴の1つは「シースルースキャン」。コピーやスキャンの原稿を上向きにセットし、ガラス製の原稿カバーに組み込まれたイメージセンサーで読み取る。読み取り面を「上」にしてセットすることで、原稿の置き間違いや置き忘れ、位置ズレなどによるミスコピーやミススキャンを防げるとしている。自動両面印刷やフチなし印刷も標準で搭載。

ワイヤレスダイレクト機能など、多くのモバイルソリューションもサポート。無線LAN(Wi-Fi)ルータやアクセスポイントがない環境でも、スマートフォン、タブレットなどから、本機を使って印刷、スキャンが行える。

スマートフォンやタブレットから印刷/スキャンに加えてインク残量を確認できる「HP Printer Control APP」、インターネットまたは無線LAN経由のWeb印刷が可能な「HP ePrint APP」といったアプリも提供。どちらもiOS 4.2以降とAndroid 2.2以降に対応する。なお、HP ePrint APPの対応機種は、iPhone 5 / 4S / 4 / 3GS、iPad 2 / iPad、第3世代以降のiPod Touchとなっている。また、本機のメールアドレス宛にメールを送信し、メール本文や添付ファイルを印刷できる「HP ePrint」、アップルの「AirPrint」、Googleの「Google Cloud Print」などにも対応。

インク構成は、染料3色(シアン/マゼンタ/イエロー)一体型カートリッジと顔料ブラックカートリッジ。ノズル数は3色カラーが1,248ノズル、顔料ブラックが336ノズル、再校印刷解像度は4,800×1,200dpi。印刷スピードはA4カラーで約3.5枚/分、A4モノクロで約6枚/分。イメージセンサーはCIS、光学解像度は1,200×1,200dpi。

給排紙は前面で、前面のEjectボタンによる半自動の給紙機構を設けている。Ejectボタンを押すと給紙トレイが前面に出たり、印刷時の用紙切れの際にも自動で給紙をうながす。最大用紙サイズはA4、給紙容量はA4普通紙で80枚。

インタフェースは、USB 2.0、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。メモリカードスロットも搭載し、デジタルカメラ画像などのダイレクト印刷が可能。本体サイズはW427×D336×H102mm、重量は7.25kg。対応OSはWindows XP(SP3以降) / Vista / 7 / 8、Mac OS X10.6以降。