I3(アイキューブド)研究所は、大画面プロジェクター向けの高画質技術として、映像空間クリエーション技術 「ISVC(Intelligent Spectacle Vision Creation)」を開発したと発表した。

ISVCによる画像提示イメージ

今回発表されたISVC技術は、同社が開発を手掛けた「光クリエーション技術」を進化させたもので、大画面ホームシアターやパブリックビューイングなどの大画面スクリーンに高品質な映像を提供できる最新の映像信号処理技術だ。

光クリエーション技術では、現実の風景を直接見た時に発生する脳内の"認知"の働きと同等の体験を、映像視聴時にも得られることをコンセプトとしており、自然界の光刺激を再現することで映像の透明感を作り出すほか、人間の脳の負荷も低減可能だという。今回のISVC技術では、さらに映像の構図や被写体の細部を忠実に創り出すことで、被写体の存在感や広がり感なども再現可能だといい、あたかも被写体の世界に入り込んだような感動を味わうことができるという。

同社ではISVC技術を提供することで、映像を見た人が被写体本来の持つ壮大な広がり感や画面全体からの"情感"を脳で感じる、新たな映像空間の価値を提供していきたいとしている。現在は同技術を採用し、共同研究開発を行うパートナー企業を募集中とのことだ。