既報の通り、新Office発表記念記者会見が行われた。新Officeは、14メーカーの170種類のマシンにプレインストールされて発売される。発表会では、本体メーカーの代表として、NEC、ソニー、東芝、富士通の四社が登壇して、新Officeへの期待と新マシンのアピールを行った。

新Office搭載PCがズラリ!

NEC パーソナルコンピュータ代表取締役社長 高塚栄氏

NECからは、NEC パーソナルコンピュータ代表取締役社長高塚栄氏が壇上にあがり「一般ユーザーは、10月にWindows 8が発売されてからしばらくたち、いつ新しいOfficeが販売されるのだと心の中で待ち望んでいた」と述べ、「新しいOfficeの登場は、私達ハードメーカーにとっても喜ばしいことですが、一番喜べるのはお客様です」と新Officeへの期待の高さを述べた。

高塚氏は、SkyDriveにも注目。「PCは家の中だけではなく外でもっと使ってもらいたい」とし、そういったニーズには、わずか875グラムで軽く持てる「LaVie Z」、筐体の薄さが際立つ「LaVie X」を代表としてアピール。7日から新しいOfficeに対応させ、全ラインナップも新しいOfficeに切り替えていくと述べた。また、「樋口さんやロアンさんは、やはりOfficeの扱い方に長けているでしょうが、NECのユーザーにはまだまだ初心者の方が多いです。」として、初心者でもWindows 8と新しいOfficeを思う存分使いこなせるように、「安心・簡単・快適」をキーワードにプレインストールソフトや小冊子などを充実させていることも披露した。

NECの二つの世界ナンバーワンモデル

ソニー業務執行役員 SVP VAIO&Mobile事業本部 本部長 赤羽良介氏

ソニーからは、業務執行役員 SVP VAIO&Mobile事業本部 本部長赤羽良介氏が、VAIOにおけるソニーの新しい取り組みについてプレゼンを行った。赤羽氏は、昨年登場したWindow 8について「タッチ操作を含めた新しいインターフェイス」に最大の注目を払い、これによってタブレットのようなカジュアルで直感的な使い方を提供できるようになったと高く評価。タッチ機能の付いたモデルに加えて「Tシリーズ」に新たに15インチ液晶のタッチ機能搭載モデルを追加投入するなど、続々とラインナップに加わる。当然これらのモデルには、新しいOfficeが搭載されるとし「Window 8と新しいOfficeを思う存分楽しむならタッチ機能付きモデル」とタッチをアピール。

TOUCH対応モデルを拡充

また、「最近のPC市場は正直に言ってあまり良いとは言えない。PCメーカーは協力してこの流れを変えていくいく必要がある」と語り、作品をおもむろに掲げた。作品は、赤羽氏が愛用しているVAIO Duo 11にOfficeのCP版をインストールして創ったもの。会場の笑いを誘いつつも「何かを創りたい、何かを書きたいという気持ちが駆り立てられる。新しいWindows 8と新しいOfficeの機能でPC自身をもっと楽しくできる」と述べ、これらの動きを業界の活性化につなげたいと語った。

「PCはもっと楽しくなる!」

東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 DS 第一事業部 事業部長 長嶋忠浩氏

東芝からデジタルプロダクツ&サービス社 DS 第一事業部 事業部長 長嶋忠浩氏が登壇した。2月から4月の商戦に向けてデスクトップPC、からノート、Ultrabookまで全モデルを拡充、「新製品にはすべて新Officeを搭載していく」と強調した。また全ラインナップ・すべてのモデルには、「動画で学ぶWindows 8」「動画で学ぶOffice」が備わる。これはWindows 8や新しいOfficeの操作をしっかりと動画でレッスンを受けられるというものだが、画面に動画を流したまま実際のPC操作を行えるようになっている。長嶋氏は、「いままで使い慣れているOSやアプリから、新しいWindows 8やOfficeをいち早く使ってもらえるようにしたい」とサポートの強化もポイントに挙げ、何度でも利用できる相談無料の電話サポートも展開していくことを述べた。

何度でも相談無料となる電話サポートや動画で丁寧に学べるWindows 8とOffice。サポート面も充実

富士通 執行役員常務 大谷信雄氏

富士通からは、執行役員常務 大谷信雄氏が登壇。「店頭での様子を見るとたくさんのお客様が普通のA4タイプのノートPCでも、画面に指を当てて動かそうとしている」と述べ、ビジネスチャンスの逃さぬためにも売れ筋のシリーズにタッチパネルを搭載したことを強調した。タッチパネルに関しては、画面上に指紋や皮脂などがつきやすい点が多いため、スマートフォンなどにも採用されている、画面にかける特殊コーティングを導入し、それによって、指紋や皮脂がつきにくく、そして落としやすくなっている点をアピールした。

様々なシーンで様々な形態で楽しめるタッチと新しいOffice

特殊コーティングで指紋や皮脂をつきにくく、落としやすく

既報の通り、新しいOfficeはキーボードでも指でもペンでも使いこなせる操作性、仕事で使える機能からスマートフォンやタブレット、そして他のノートPCとも連携できるクラウド機能、と大きくバージョンアップしている。手書きでメモをとり、アイデアを広げ、PCを使って何かを創り出すことで変わるライフスタイルを模索してみるのも良いのではなかろうか。会場には新しいOfficeを搭載するマシンがズラリと並んでいた。