dマーケットを利用するにはドコモスマートフォンを契約し、docomo IDを取得する必要があり、IDとパスワードを入力することで、無線LAN端末のdtabでもdマーケットが利用できるようになる。ただし、端末のUA(ユーザーエージェント)を見ており、dtab以外の端末からのアクセスは弾くようになっているそうだ。加藤社長は、今後PC対応なども検討するとしている。

dマーケットを利用しやすいようなUIを採用している

家庭での利用シーン

dtabは、Android 4.1を搭載したWi-Fiタブレット。dマーケットの利用を前提として、コンテンツにアクセスしやすいようなUIを採用しているが、UIを独自設計しているだけで、Google PlayやそこからダウンロードしたAndroidアプリは通常通り利用でき、ホーム画面をカスタマイズすれば通常のAndroidタブレットとしても利用できる。

最大の特徴はその価格で、9月末まではキャンペーン価格として、1万円を切る9,975円を実現。スマートフォンでドコモの回線とspモードの契約があり、dtab購入時に「dビデオ」を6カ月間以上利用するユーザーであればキャンペーン価格が適用される。キャンペーン対象外の価格は25,725円。dマーケットを利用せず、タブレットとして購入することも可能だ。

1万円を切る価格を実現

dビデオなどのサービスをすでに利用しているユーザーであれば、追加料金なしで、低価格でタブレットが購入することができる。

テレビに接続して利用する

もう1つが「dstick」で、これはAndroidを搭載したスティック型の端末。家庭のテレビのUSB端子とHDMI端子に接続することで、自宅のテレビにdマーケットのコンテンツを表示することができる。専用のスマートフォンアプリが提供され、こちらを利用することで、Bluetooth経由でリモコン操作することも可能だ。

利用シーン

プレゼントキャンペーン

提供されるのはdビデオ、dアニメストア、dヒッツの3つ。家庭の大画面テレビで、映画やアニメ、音楽を楽しむことができる。今後、バージョンアップで対応サービスを拡大することも可能だという。それぞれのサービス利用者は、追加料金なしで利用することができる。

2月1日から5月31日まではキャンペーンとして、dビデオ、dアニメストア、dヒッツのいずれかを利用中のユーザー合計7万人にdstickをプレゼントし、利用者の拡大を図りたい考え。

なお、無線LAN対応タブレットやdstickでは、家庭内に固定回線+無線LAN環境が推奨されるため、固定回線向けの無線LANルーターを無償でレンタルするサービスを提供する。加藤社長は、この施策によって固定回線の拡大にも貢献することを期待する。

無線LANルーターを無償提供

3つ目が、ドコモの関連会社であるパケットビデオが提供するアプリ「Twonky Beam」の機能を拡充する。Twonky Beamは、HDDレコーダーなどに録画したテレビ番組をスマートフォンやタブレットにストリーミングしたり、スマートフォンで表示した映像や写真をテレビなどに転送して表示することができる。

Twonky BeamがフルHD動画に対応

機能拡充では、新たにフルHD動画のストリーミングに対応。HDDレコーダーに録画したフルHD画質のテレビ映像を、Twonky Beamを使うことでスマートフォンやタブレットで視聴できるようになる。一部の対応端末では、スマートフォンに映像を転送して外出先でも視聴可能。今春モデルでフルHD液晶を搭載したことから、フルHD映像をそのままキレイに楽しめるのがメリットだ。

ひかりTVの豊富なチャンネルがスマートフォンでも視聴できるようになる

Twonky Beamの機能拡充では、公式な対応レコーダーも拡大。シャープ、ソニー、東芝、パナソニック製のレコーダーとドコモの今春モデルでの利用が確認されている。機能拡充後は、アプリのダウンロードは無償。著作権保護コンテンツの転送(DTCP-IP利用)するためには料金が必要になるが、ドコモ端末向けにはこれを無償提供する。

レコーダー対応の拡大にあわせて、ドコモとパケットビデオでは、著作権保護コンテンツを配信するための規格であるDTCP-IPに対する端末の不具合を解消するなど、レコーダーメーカー、端末メーカーとも協力して取り組んだという。

また、NTTグループのNTTぷららが提供する映像配信サービス「ひかりTV」向けに、60チャンネル以上の番組がスマートフォン・タブレットで視聴できるようにする。ひかりTV用STB(セットトップボックス)とTwonky Beamとの組み合わせで実現する。加藤社長は「スマートフォンの楽しさや便利さを家の中に広げる」取り組みだと紹介し、「家族みんながそろって満足できるサービスと商品」と自負を見せる。

「スマートフォンのその先」を目指していく

(記事提供: AndroWire編集部)