楽天グループのKoboが掲げたkoboイーブックストアにおける年内20万タイトル達成が危うくなっている。同時に端末を年内に100万台販売するとした計画についても厳しい状況にある。1日に都内で開催された記者会見で楽天の三木谷浩史代表が見通しを示した。

楽天の三木谷浩史代表

kobo Touchの国内発売にあたり、三木谷氏は「年内には20万タイトルくらいまでいければ」と語っていたが、1日の記者会見で発表された数値は6万5,000タイトル。年内20万タイトルに到達させるには、あと13万5,000タイトル用意する必要があり、かなり厳しい状況にある。

この点に関し、同氏は「残り2カ月で13万5,000冊を用意しなければならないが、1万冊、2万冊といった大きな単位で、入ってくる予定があります。タイミングが合えば、目標を達成できるかもしれませんし、できなければ1月にズレ込むこともありえます」と話した。

一方、年内に100万台のkobo Touchを販売するとした計画について、同氏は「その点については、楽天内部の大きな夢として掲げていたんですけれども、そこまではいっていないというのが現状です。ただし、出だしについては順調だと思っていますし、コンテンツの売り上げについてもとても好調かなと思っています」と所感を述べた。