底面・側面にもデザインのこだわりが

こだわりが傾けられているのは目につきやすい天面や前面だけではない。底面は、汚れや傷が目立たないマットな仕上げ。四隅のゴム脚は、これもまた真珠風のデザインになっている。また背面・側面の空気孔は単純な形状のメッシュではなく、花柄状となっている。こういう細かいところへもこだわっていることでも、「Floral Kiss」の本気さがわかるだろう。

底面全体

四隅のゴム脚は、これまた真珠風

空気孔は花柄の形状。花柄といっても、さりげなく目立たない形だ

長い爪でも開きやすいクラッチ形状

そして女性でなくては気付かないであろう使いやすさ実現のポイントがディスプレイ部を開けるときに爪が長くても開けやすい、クラッチ形状を採用していること。男性では、爪が長いとノートPCを開けづらいとは気付いても、そこでクラッチ形状にしようとは思わないだろう。

外縁部の金属パーツがクラッチ形状になっており、爪が長くても開けやすい

独特な形状のマウスは女性の手になじむサイズ

マウスは円形で独特な形。一般的なPC付属のマウスより小ぶりで、これは女性の手になじむようにということで決められたサイズという。本体と同じカラーで、ジルコニアが埋め込まれているのがデザイン上のポイントだ。

ジルコニアが埋め込まれているマウス

オリジナルアプリケーションは3種類

デザイン以外にも、オリジナルアプリケーションが3本用意される。

「SCRAPBOOK」は、Webサイトの情報を保存・整理できる電子スクラップアプリ。「DIARY」はSNSにアップした記事やPCに取り込んだ写真をタイムライン上に集約する日記アプリ。そしてもうひとつは、運勢をチェックできる「12星座占い by 占い@nifty」だ。「『Floral Kiss』を毎日使いたくなる」がアプリケーション選びのポイントとのことで、日常に寄り添ったアプリ選択となっている。

3本のオリジナルアプリケーション。「SCRAPBOOK」(左上)、「DIARY」(右上)、「12星座占い by 占い@nifty」(左下)

11月にはジュエリーブランド「agete」とのコラボレーションモデルも

この「Floral Kiss」、標準の3色のほかにジュエリーブランド「agete」とのコラボレーションモデルが提供されることになっている。このコラボレーションモデルは同ブランドのイメージである紫を基調としたカラーリングで、キーボードの配色も通常モデルと異なり、また刻印の文字が筆記体になるなどアンティークな雰囲気のPCとなる。壁紙やスクリーンセーバーも同モデルのオリジナルで、PCケースやポートも付属するとのこと。

「agete」とのコラボレーションモデルはさらにこだわりのデザイン、付属品となっている

「Floral Kiss」の狙いはターゲットである女性に届くか?

冒頭でも触れたとおり、「Floral Kiss」のプロジェクトは富士通の女性社員が中心となってスタートし、「女性が心の底から欲しくなるパソコンを目指して」企画・開発が進められたという。カラーや壁紙が女性を意識した意匠になっているというだけでなく、アイテムとしてのデザインの根本から女性向けのPCというのはこれまでになかったはず。この「Floral Kiss」が成功すれば、特定のユーザー層にターゲットを絞ったPCがもっとたくさん出てくるようになるかもしれない。

製品発表会で「Floral Kiss」について説明する企画担当者。もちろん彼女たちとしても、「この製品を作れたから満足」というわけではなく、「Floral Kiss」をさらに充実させていきたいと考えているだろう

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