エプソンダイレクトといえば、分離型のデスクトップマシンとノートPCのラインナップという印象がある。比較的シンプルなデザインで、その時々のハイスペック構成からエントリーモデルまでを扱うメーカーというイメージだ。ところがこの秋、ディスプレイ一体型のモデルが登場した。「Endeabor S PU100S」だ。

Endeabor S PU100S

■主な仕様   [製品名] Endeabor S PU100S   [CPU] Core i5-3470S(2.9GHz)   [チップセット] Intel HM76 Express   [メモリ] 4GB   [ストレージ] 約500GB SATA HDD   [光学ドライブ] DVDスーパーマルチドライブ   [グラフィックス] Intel HD Graphics 2500   [ディスプレイ] 21.5型(1,980×1,080ドット)   [OS] Windows 7 Home Premium 64bit   [直販価格] 75,600円(上記構成時)  

すっきりデザインの白い一体型マシン

実はエプソンダイレクトは、「Endeavor PT4300」などの一体型モデルを過去に扱っていたこともあるが、それは分離型デスクトップの筐体を横に倒し、その上にディスプレイを置いたような形状で、2本足スタンド型としては初の一体型となる。

家庭用にすっきりと設置できる、2本足スタンドの一体型モデルは最近の主流になっているだけに、どんな製品になっているのか気になるところだろう。今回はBTOメニューの中で、ほぼ真ん中を狙って組み合わせた構成のマシンを試用してみた。

なお、Celeron G550を搭載する最小構成の価格は48,930円で、非常に手に入れやすい価格となっている。BTOでは、CPUにCore i7-3770Sも用意されており、メモリも2GB・8GBで選択することができる。HDDは1TBに、光学式ドライブはブルーレイディスクドライブに変更することも可能だ。

まずは外観をチェックしよう。ベースカラーはマットなホワイトで、よく見ると細かい模様のようなシボ加工を施しているため、光沢のまぶしさはない。落ち着いた雰囲気のカラーだ。付属のマウスやキーボードも同じ白基調であるため、全て設置すると統一感がある。

全体的に直線・直角を感じるデザイン

反射の少ないノングレア液晶を採用

ディスプレイは21.5型ワイドで、1,980×1,080ドットのフルHD。ノングレア液晶を採用しており、グレアタイプよりも、目が疲れない落ち着いた表示を求めているユーザーにはうってつけだ。設置場所の照明との位置関係が悪くて反射に苦しんでいるという人にも注目して欲しい。

上角は丸く処理しているが、そのほかの部分は基本的に直線・直角のデザインで、すっきりとした印象になっている。ディスプレイ直下にスピーカーがあり、その両側に脚が付いている。背面には板状のスタンドが取り付けられている。

スタンドのチルト角度は最大50度まで。ちょうどデスクに据えた時にほどよい角度のところで1度止まるものの、そこからさらに開くことができる。止まる部分よりも手前で、よりデスクに対してディスプレイが垂直に近い形で立たせることも、少し不安定にはなるが可能だ。設置角度の微妙な調整も問題ない。

スタンドは一般的な建てかけ具合の部分で1度固定される

最大50度までのチルト調整が可能だ

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