NECは10月10日、学校法人跡見学園の教育研究システムなどを、データセンターへ移行し運用する事業継続環境を構築し、9月から運用を開始していると発表した。

跡見学園の事業継続環境のイメージ図

跡見学園は、中学・高校・大学の一貫教育を行っており、大学のキャンパスは、文京区と埼玉県新座市にあり、これまで、学内で利用する教育研究システムや事務システム、図書システムなど基幹システムの大半が新座キャンパスに設置されており、落雷等による停電時のサービス継続が課題となっていた。

NECは、教育研究システムや事務システムなど2つのキャンパスで運用するシステムをデータセンターへ移行。新座キャンパス36台、文京キャンパス11台のサーバをデータセンターへ集約し、一方のキャンパスで停電や災害が発生しても、サービスを継続できる環境を実現した。

また、従来100Mbpsであった学内ネットワークを1Gbpsへ拡張し、データセンターとも安定した通信環境を確保。さらに、仮想化技術を採用することで、ネットワーク機器の台数を増やさずに冗長化を実現し、事業継続だけでなく省エネにも貢献した。

さらに、データセンターへ設置されたNEC製サーバの運用は、NECがリモートで管理・運用。万が一障害を検知した場合、障害の切り分けや迅速なシステム復旧を実施。他社製のサーバに関しても、データセンター側で一次対応を実施することで、職員の負担を軽減する。

跡見学園は、今後さらにデータセンターを活用していく計画となっており、NECは引き続きシステム運用まで含めたトータルソリューションでサポートしていく。