ディーアンドエムホールディングスは10月5日、「デノン」ブランドのフロントサラウンドシアターシステム「DHT-S413」および「DHT-S313」を発表した。発売は10月中旬。価格はオープンで、推定市場価格はDHT-S413が45,000円前後、DHT-S313が35,000円前後の見込みだ。

「DHT-S413」

「DHT-S313」

いずれも、バータイプのフロントスピーカーとサブウーファーだけで5.1chのサラウンド環境を実現する「ドルビーバーチャルスピーカー」機能を搭載。配線を気にせず、手軽な設置で利用できるのが大きなメリットだ。2製品とも、高さと奥行きがともに約7cmに収まるコンパクト設計で、狭額のテレビでも画面に重なりにくい。横幅に関しては、DHT-S413が40型以上に、DHT-S313が32型以上に合うようなサイズ設計がされている。

音響面では、5.1ch音声のみならず、2chのステレオ音声も5.1chサラウンドに拡張する「ドルビープロロジックII」も搭載。多様な映像ソースでサラウンド音声を楽しめる。

フロントスピーカーは独立した構造が採用され、音像の移動感をリアルに再現

フロントスピーカーは、レフト、センター、ライトの3ch用に、1chあたり2個の5.1cmフルレンジスピーカーを搭載。さらに、それぞれが独立した内部スピーカーボックスの密閉式セパレートキャビネット構造が採用されており、左右へ音像が移動する際によりリアルなサラウンドを実現する。センタースピーカーが独立した構造となっていることで、自然で明瞭な台詞・ボーカルの再現も可能。

HDMIは入力×3系統、出力×1系統を備え、シャープ、パナソニック、東芝、日立、三菱、ソニーという国内主要メーカーのテレビに対応したHDMIリンク機能も搭載。テレビのリモコンでボリューム調整が可能だ。

サブウーファーの背面

その他、主な仕様は次の通り。

DHT-S413は、最大出力が25W×3(フロントスピーカー)+25W(サブウーファー)、再生周波数帯域が150Hz~20kHz(フロントスピーカー)、45Hz~200Hz(サブウーファー)、サブウーファーのS/N比が80dB。サイズはフロントスピーカーがW950×D70×H91mm(フット使用時、低)、サブウーファーがW146×D338×H376mm、重量はフロントスピーカーが2kg、サブウーファーが6kgとなっている。

DHT-S313は、最大出力が20W×3(フロントスピーカー)+20W(サブウーファー)、再生周波数帯域が150Hz~20kHz(フロントスピーカー)、45Hz~200Hz(サブウーファー)、サブウーファーのS/N比が80dB。サイズはフロントスピーカーがW750×D70×H91mm(フット使用時、低)、サブウーファーがW146×D338×H376mm、重量はフロントスピーカーが1.7kg、サブウーファーが6kgとなっている。

いずれの製品にも、IRリフレクターが付属。テレビのリモコン受光部が隠れてしまう場合でも、信号を反射させてテレビに届けられる。