10月2日から6日まで千葉県・幕張で開催されている最新のIT・エレクトロニクス展「CEATEC JAPAN 2012」。ここでは、CEATEC JAPAN 2012のパナソニックブースの展示内容についてお届けしたい。
パナソニックブースのテーマは「エコ&スマートなくらし」となっており、スマート家電・スマートホーム関連に、多くの展示スペースを割いている。
スマート家電の展示では、8月21日に発表したルームエアコンなどのスマート家電群、スマートホーム関連の「スマートエナジー」、ビエラを中心とした「スマートAV」の3つの分野で展示を展開している。
同社のスマート家電というと、スマートフォンとの連携という部分が大きく注目されている。エアコンでは消費電力や電気代の表示、電子レンジや冷蔵庫、炊飯器ではレシピの検索や買い物のメモが可能だ。血圧計や体脂肪計では、スマートフォンでタッチするだけでグラフの作成を行なうことができる。また、すべての機種で、スマートフォンから使い方ガイドを表示させることが可能だ。同ブースでも、もちろんこれらの操作を体験することができる。
このように、スマートフォンでのコントロール/情報表示は、同社のスマート家電群の大きな特徴だ。しかし、スマートフォンとの連携は、同社のスマート家電の一部でしかない。同社ではこれとは別に、AV機器やセキュリティ関連機器など、薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」を中心としたネットワーク家電製品群を以前より展開している。さらに、太陽光発電や蓄電といった「HEMS(home energy management system=ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」の製品も豊富で、今回の展示でも大きなウェイトを占めている。
また、20V型の4K液晶ディスプレイと145V型の8Kスーパーハイビジョンプラズマディスプレイを参考出展、注目を集めている。
4K液晶ディスプレイは、画素数は3,840×2,160ドット。超高開口率画素構造の採用で、216ppiの高精細化と、フルHDパネル並みの消費電力を実現している。パネルの厚みは3.5mmだ。iPSα方式の特徴でもある視野角の広さも持ち合わせている。
今回出展されている8Kプラズマディスプレイは、NHKがハイビジョンの次のステップとして開発を進めている"スーパーハイビジョン"規格に対応したディスプレイ。画素数は7,680×4,320ドットで、42型フルHDディスプレイと比べて、ピクセル数で16倍、画面サイズも10倍という驚愕のハイエンドディスプレイだ。
なお、4K液晶ディスプレイと8Kプラズマディスプレイは、あくまでも技術展示であり、製品化については現時点で未定となっている。