米AMDは2日、「Trinity」の開発コードネームで知られていた第2世代「AMD Aシリーズ」APUのデスクトップ版6モデルを正式発表した。本日の19時より日本国内でも販売を開始する。価格の例として、最上位モデル「A10 5800K(3.8GHz/Turbo時4.2GHz/4コア)」が12,980円。エントリーモデル「A4-5300(3.4GHz/Turbo時3.6GHz/2コア)」が4,980円。

「Trinity」は、第1世代の「Llano」の後継となる第2世代のAPU製品で、すでに ノートPC向けモデルは発表されている。デスクトップ版については、2012年6月に台湾・台北市で開催していた「COMPUTEX」で情報解禁が行われ、9月29日には発表前にも関わらずイベントが開催されていたのだが、本日正式に発表となった。

Trinityのダイ写真

製造プロセスはLlanoと同様の32nm SOI。トランジスタ数はLlanoの11.78億個から13.03億個へと増加した。CPUコアはLlanoがK10由来のStarsコアだったところ、TrinityではBulldozerベースのPiledriverに入れ替わった。一方、GPUコアも一世代新しくなり、DirectX 11に対応するVILW4世代のNorthern Islandsコアとなっている。(マイナビニュースではTrinityのアーキテクチャについて詳細な解説を行っているほか、今回発表されたデスクトップ版「Trinity」のグラフィックス性能について速報レビューを行っているので、そちらも参照してほしい)。

LlanoからTrinityでの向上ポイント

今回発表されたモデルの主な仕様は以下のとおり、対応ソケットは新規のSocket FM2で、チップセット自体の互換性はあるが、FM1とのソケット互換性は無い。型番末尾に"K"がつくモデルは、従来同様に倍率ロックフリーのオーバークロック向けモデルとなる。

モデル A10-5800K A10-5700 A8-5600K A8-5500 A6-5400K A4-5300
CPUコア数 4 4 4 4 2 2
CPUクロック(ベース) 3.8GHz 3.4GHz 3.6GHz 3.2GHz 3.6GHz 3.4GHz
CPUクロック(Turbo Core) 4.2GHz 4GHz 3.9GHz 3.7GHz 3.8GHz 3.6GHz
L2キャッシュ 4MB 4MB 4MB 4MB 1MB 1MB
Radeonブランド Radeon HD 7660D Radeon HD 7560D Radeon HD 7460D
Radeonコア数 384基 256基 192基 128基
GPUクロック(ベース) 800MHz 760MHz 724MHz
最大対応メモリ DDR3-1866MHz DDR3-1600MHz
TDP 100W 65W 100W 65W
価格 12,980円 12,480円 9,980円 9,480円 6,480円 4,980円