ASUSはA85Xモデルをズラリ

ASUSは、会場内の展示は最上位モデルの「F2A85-V PRO」のみだったが、当初発売の製品ラインナップとしては、マイクロATXモデルの「F2A85-M PRO」「F2A85-M」を合わせた合計3機種になるという。

ASUSの最上位モデル「F2A85-V PRO」。ヒートシンクも強化されている

6+2フェーズのデジタル電源回路(APU+DRAM)を搭載。安定性が向上している

グラフィックス出力は"全部入り"の4端子。USB3.0も4ポート備える

こちらは「F2A85-M PRO」。マイクロATXながら機能はほぼ同等

F2A85-V PROは、A85Xチップセットを搭載するATXマザーボードだ。PCI Express x16形状の拡張スロットを3本備え、3-Way CrossFireXやLucidLogix Virtu MVPをサポートする豪華バージョン。お馴染みの電力管理チップ「EPU」やOCチップ「TPU」も搭載する。

Trinityのウリの1つはGPU性能の高さであるが、独自機能として「GPU Boost」も用意。基板上のスイッチをオンにすることで、オーバークロックが有効になるというもので、同社のテスト結果によると、3DMark11のスコアがデフォルト(800MHz)で1,270であったところ、Turboモード(950MHz)で1,421、Extremeモード(1,013MHz)で1,481まで向上したとのこと。

各モデルのスペック表。全モデルがA85Xチップセットを搭載する

こちらは独自機能の一覧。赤字の部分が、各モデルで対応が異なるもの

ASRockはExtremeに注目

全部で6モデルと、今回おそらく最多のラインナップとなるのがASRock。ATXモデルは「FM2A85X Extreme6」「FM2A75 Pro4」、マイクロATXモデルは「FM2A75 Pro4-M」「FM2A75M-DGS」「FM2A55M-DGS」、そして最後にMini-ITXモデルが「FM2A75M-ITX」だ。

注目は"Extreme"ブランドとなる最上位モデル「FM2A85X Extreme6」

各モデルのスペック一覧。A75チップセットのモデルが4モデルと多い

ラインナップの最上位となるのはFM2A85X Extreme6。このモデルも豪華仕様のマザーボードで、3-Way CrossFireXに対応するほか、8+2フェーズのデジタル電源回路、高品質・長寿命コンデンサの「Premium Gold Caps」などを搭載する。同社独自機能として、起動時にXキーを押すだけでOCされる「X-Boost」機能なども備える。

ネットから直接アップデートできる「Internet Flash」機能も便利だ

アクセス制限をかけられる「OMG」機能も、ASRockなら無料で利用できる

ただ、最初に発売されるのは、「最上位とMini-ITX以外の4モデル」(担当者)になるとのこと。ちょっと残念ではあるが、「早く出せるように頑張っている」(同)とのことなので、期待して待とう。

MSIからはG65モデルが登場

MSIからは、ATXモデルの「FM2-A85XA-G65」、マイクロATXモデルの「FM2-A75MA-E35」「FM2-A55M-E33」、Mini-ITXモデルの「FM2-A75IA-E53」という、合計4機種が登場する。発売日はマイクロATXの2機種のみ10月2日で、ATXモデルは10月中旬、Mini-ITXモデルは10月下旬になる見込みだ。

A85X搭載の「FM2-A85XA-G65」。価格は13,000円前後と、最上位ながら安価

注目のMini-ITXマザーボード「FM2-A75IA-E53」。価格は9,000円前後の見込み

最上位モデルのFM2-A85XA-G65は、同社独自の品質規格「ミリタリークラスIII」に対応したA85Xチップセット搭載マザーボード。基板上のスイッチで簡単にOC設定が可能な「OC Genie II」など、お馴染みの独自機能を多数搭載する。

同社がアピールしたのは、基板上に用意した外部クロックジェネレータを使うことで、通常よりも高速なOCが可能になるという「ClockGen」機能。APUの内部クロックだとBCLKが105~108MHz止まりだったところ、ClockGenを使えば内蔵GPU使用時で117MHz、VGA増設時で126MHz以上も可能だという説明があった。

「OC Genie II」や「V-チェックポイント」など、OC向け機能も用意

独自機能の「ClockGen」により、大幅なオーバークロックが可能に

あのド派手なマザーも出る?

プレゼンはなかったのだが、会場にはこのほか、GIGABYTEとECSのFM2マザーボードも展示されていた。

GIGABYTEは、ATXモデルの「GA-F2A85X-UP4」と、マイクロATXモデルの「GA-F2A75M-D3H」「GA-F2A55M-HD2」の計3機種を展示。GA-F2A85X-UP4はA85Xチップセット搭載の最上位モデルで、3-Way CrossFireXにも対応する。

「GA-F2A85X-UP4」は、電源が強化された「Ultra Durable 5」搭載モデル

こちらはA75チップセットの「GA-F2A75M-D3H」。3画面出力に対応する

ECSは、ATXモデル「A85F2-A Deluxe」の動作デモを披露。そのほか、マイクロATXモデル「A75F2-M2」「A55F2-M3」の展示もあった。ちなみに同社のWEBサイトによれば、黄金バージョンの「A85F2-A GOLDEN」もラインナップされるようなので、そちらにも注目したいところ。

「A85F2-A Deluxe」の動作デモ機。TDP 140Wまで対応するという

「A75F2-M2」(右)と「A55F2-M3」(左)。どちらもマイクロATXモデル