ソニーは9月20日、「ウォークマン」の新シリーズ「F800」「F800K」「F800BT」を発表した。

「F800」シリーズがベースモデルで、「F800K」シリーズがスピーカー付きモデル、「F800BT」シリーズがBluetoothヘッドホン付きモデルとなっている。発売は10月20日。

メモリ容量は、F800が16GB/32GB/64GBで、F800Kが16GB/32GB、F800BTは16GBモデルのみラインナップされる。発売は10月20日。

価格はオープンで、推定市場価格は、F800の16GBモデル「NW-F805」が20,000円前後、32GBモデル「NW-F806」が25,000円前後、64GBモデル「NW-F807」が35,000円前後、F800Kの16GBモデル「NW-F805K」が23,000円前後、32GBモデル「NW-F806K」が28,000円前後、Bluetoothモデルの「NW-F805BT」が26,000円前後となっている。

ベースモデルの「F800」シリーズ。Fシリーズのカラーバリエーションは、ブラック/ホワイト/ブルー/ライトピンク/ビビッドピンクの5色

スピーカー付きモデルの「F800K」シリーズ

Bluetoothヘッドホンが付属する「F800BT」シリーズ

「F」シリーズは、Android OSを搭載するマルチメディアプレーヤーだ。「ウォークマン Z」シリーズの高音質技術を継承しており、デジタルアンプの「S-Master MX」「デジタルノイズキャンセリング」「DSEE」「クリアボイス」「クリアステレオ」「13.5mm EXヘッドホン」を装備。さらに、同日発表された「S」シリーズと同様に、「クリアフェーズ」も搭載している。

搭載しているAndroid OSのバージョンは、4.0。Google Playに対応しており、アプリの利用ももちろん可能だ。また、ソニーオリジナルのアプリもプリインストールされている。音楽再生アプリケーションは「W.ミュージック」で、ライブラリからの再生、「おまかせチャンネル」による自動選曲、ジャケット写真で選曲する「カバーアートビュー」などが利用できる。また、W.ミュージックには、専用のハードウェアボタンが割り当てられており、他の作業を実行中でも、ワンタッチで呼び出すことが可能だ。

「W.ミュージック」のライブラリ、アルバム表示

「W.ミュージック」の「カバーアートビュー」

本体側面に、「W.ミュージック」起動用のボタンが配置される

再生可能な音楽ファイルの形式は、MP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced lossless/リニアPCM/AAC/HE-AAC/FLAC(44.1kHz/16bitまで)で、再生可能なビデオ形式は、MPEG-4/AVC/(H.264/AVC)/WMVだ。

初代ウォークマンのスキンも収録。ここからの操作も可能だ

さらに、カセットテープ時代のウォークマンをスキンとして収録したアプリ「ウォークマンクラシックス」もプリインストール。初代ウォークマンなど5種類のウォークマンが画面に表示されるだけでなく、画面内のレトロウォークマンの操作ボタンで、操作を行うことも可能だ。その際には、ボタンの操作音なども再現される。

全モデルともWi-Fi(IEEE802.11a/b/g)とBluetoothに対応。ディスプレイは3.5型のTFTカラー液晶で、画素数は800×480ドットだ。電源は、内蔵のリチウムイオン充電池で、約3.5時間でフル充電される。フル充電時には、音楽再生では約22時間(デジタルノイズキャンセルオン)~約25時間(デジタルノイズキャンセルオフ)、ビデオ再生時には、約4.5時間(デジタルノイズキャンセルオン)~約5時間(デジタルノイズキャンセルオフ)の連続再生が可能だ。

本体サイズは、W56.8×D8.9×H14.6mm(最大寸法)で、重量は約100g。F800Kシリーズで付属のスピーカーを使用した場合のサイズは、W153.4×D48.4×H135.3mm(最大寸法)で、重量は約251g。

「Z」シリーズ(左)よりも、小型化し、持ち歩きやすくなったFシリーズ(右)

「F」シリーズの登場にあわせて、10月1日より、音楽配信サイト「mora」の仕様も変更される。大きな変更点は2つで、1つは高音質化だ。従来のmoraでは、132kbpsのATRAC3形式で配信されていたが、10月1日より、320kbpsのAAC-LC形式となる。もう1つの変更点は、非DRM化だ。CDの作成枚数や機器への転送回数が無制限になる。さらに、PC経由だけでなく、ウォークマンの「Z」シリーズ、「F」シリーズからも、Wi-Fi経由で直接楽曲の購入が可能になる。

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