ドイツ・ベルリンで開催された世界最大級の家電見本市「IFA 2012」の会場で、東芝は日本の報道関係者向けに説明会を開催し、IFA 2012における新製品などのコンセプトを解説した。
IFA 2012で東芝は「つながることで、パーソナルからリビングまで驚きと感動を」をテーマにしている。中心となるのは、4K対応テレビだ。4Kテレビは、今回のIFA 2012で各社が掲げる大きなテーマの1つだが、東芝は世界で初めて商品化し、日欧などですでに製品を展開している。来年にかけて、4Kテレビのさらなる強化と、テレビのスマート化の進展を図るのが目標だ。
新エンジン搭載の4Kテレビで最高画質を提供
2013年度には、84型の4Kパネルに東芝独自の「新4K高画質処理エンジン」である「レグザエンジンCEVO 4K」(仮称)を搭載したテレビをグローバル市場で商品化する。84型4Kテレビは、東芝のほかにも数社が、LG電子製のパネルを採用したものを製品化するが、この新エンジンで「最高画質」(東芝 執行役上席常務・デジタルプロダクツ&サービス社副社長 徳光重則氏)を実現する、という。
このエンジンは、従来の「レグザエンジンCEVO」をベースに、4K高画質化のために新たに開発しているSoC(System-on-a-chip)で、ブルーレイ・ビデオなどのフルHD映像に対して、「4K微細テクスチャー復元」「4K輝き復元」「4K超解像処理」の3種類の処理を行い、4K画質にアップスケールする。画質処理にはクアッドコアCPU、リアルタイム映像処理にはデュアルコアCPUを搭載しており、入力ソースに対して精細感、輝き感を復元するとともに、3次元フレーム、再構成型、自己合同性型といった超解像処理を行うことで、4K画質を実現する。