ReadyDATA 5200の特徴

ReadyDATA 5200の最大の特徴は、やはり「大容量」、「ハイパフォーマンス」かつ「コストパフォーマンスに優れた」ストレージ環境を作れる点だろう。

本体のベースユニットには、HDDベイが12ある。そして、1台のベースユニットに2台までの拡張ユニット(ReadyDATA EDA4000)を増設することができる。拡張ユニットにはHDDベイが24あるため、本体ベースユニットと2台の拡張ユニットで合計60までHDDベイを増やすことが可能だ。3TBのHDDを搭載すれば、最大で180TBもの容量になる。

ReadyDATA 5200。12個のHDDベイがある

拡張ユニット(ReadyDATA EDA4000)。ReadyDATA 5200に最大2台の拡張ユニットを接続できる

もっとも、いくら大容量でもNASとしてのファイルの読み書きのパフォーマンスが発揮できなければあまり意味が無い。ReadyDATA 5200は、CPUにIntel Xeon Quad-core 2.66GHzを採用し、メモリ16GB搭載しているため、その点の心配はそれほど必要ないだろう。

また、ネットワークインタフェースは10GbEモジュールが搭載できるポート2つ、および1GbEポート2つ搭載している。10GbEポートを搭載しているのは重要な点だ。最近ではクライアントPCでも1GbEが当たり前になっているため、複数のクライアントからの同時にアクセスされることも多いNASが、1GbEのネットワークインタフェースだけしか備えていないとボトルネックとなってしまう可能性が高い。それに対して、ReadyDATA 5200は10GbEポートを備えているため、そうした危険性を排除することができる。

大容量かつハイパフォーマンスなので、価格も高くなってしまうのではないかと心配になるかもしれない。ReadyDATA 5200本体ユニットと1TB HDD × 6のセットでの販売想定価格は94万9000円(税抜)である。この価格はミッドレンジクラスのユニファイドストレージとしては、他社製品より低価格になるだろう。

そして、ReadyDATA 5200を導入する際には、追加のライセンス費用が必要ないということも特筆すべき点だ。競合製品であれば、何らかの機能を利用する上で追加のライセンス費用が発生することが多々ある。競合製品は物理的な機器コストだけを比べるとReadyDATA 5200とそれほど差がなかったとしても、ライセンス費用も含めるとかなりコストがかかってしまう可能性がある。ReadyDATA 5200はいったん導入すれば、ReadyDATAの備えるさまざまな機能をすべて利用できる。すなわち、ReadyDATA 5200によりコストパフォーマンスに優れ、将来の拡張時のコストの見込みも立てやすいストレージ環境を構築できる。