Android端末は、ちょっとした周辺機器を加えるだけで利便性が格段に広がる。そこに楽しさがあるのだ。好奇心も手伝って、いつしか筆者の部屋は周辺機器だらけになってしまった。ヘッドセットやスピーカー、キーボードなど本連載ではこれまで複数のBluetooth製品を紹介してきた。今回取り上げるのは、Bluetoothマウスである。本製品があれば、Android端末をPCライクに利用できるようになる。
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「BlueLEDマウス M-BL3BBシリーズ」(エレコム製)はコンパクトなボディが特徴の3ボタン搭載Bluetoothマウスである。サイズは52.3(W)×74.3(D)×33.4(H)mm、重さは約43g(電池含まず)。カラーバリエーションはブラック、ブルー、レッド、ホワイトの4色で展開する。実勢価格は2,000円弱。
本製品で使われているBlueLEDの青い光は、従来の光学式マウスで採用されていた赤い光と比べると波長が短く、そのため多少の凹凸など条件の悪い環境においても正確な操作が期待できる。同社Webサイトの説明によると紙、布、ガラスの上などさまざまな素材の上で利用できるという。実際に複数の条件下で試してみたので、後述を参考にしてほしい。
対応するBluetoothのバージョンは3.0だが、2.1+EDRなど下位バージョンにも互換性がある。対応プロファイルはHID。単四形電池2本を入れて使う。アルカリ乾電池を使用した場合の連続動作時間は75時間、連続待機時間は125日となっている。アルカリ/マンガン乾電池、ニッケル水素2次電池に対応する。
底面にある電源スイッチを入れてペアリングボタンを押すと、Androidデバイス側から検索が可能になる。ペアリングを完了すると、ディスプレイに黒のポインタが表示される。1度ペアリング設定を完了すれば、次回以降はマウスの電源を入れるだけでBluetooth接続できるようになる。
挙動に関しては、左クリックは決定、右クリックは戻るの動作が割り当てられている。ブラウジングや文書作成の際は、ホイールによりページのスクロールが可能。また、ホイールを押し込むことで利用できるホイールボタンでは、メニューが開くようになっている。そのほか、左クリックしながら上下左右に動かせば、タッチディスプレイをドラッグしたときと同じ挙動が得られる。
実際に使ってみた
今回、Androidデバイスには10.1インチのディスプレイを搭載する「ASUS Pad TF300T」を用意。どの程度、便利に利用できるのか検証してみた。ボタンの感触、利き具合については申し分なしといったところ。右クリックで戻る動作が行えるので、作業効率がアップした。ホイールによる操作も快適。例えばTwitterのTLをさかのぼる際も、ホイールを使うと非常に楽だった。マウスカーソルの速度に関しては、マウス底面のボタンにより2段階で調節可能なので、好みの速さで利用することができる。また、長時間使用していると気になってくる電池残量だが、残量表示ランプを搭載しているので電池の交換時期がわかりやすい。このあたりのメーカー側の配慮も、良心的に感じた。
そのほか、細かい作業がスムーズに行えて重宝した。例えばマイナビニュースには複数のカテゴリとチャンネルが存在するが、こうしたブラウザ上の小さいリンクも、マウスを使うと誤選択の恐れがなかった。また、写真編集など指先で操作するのが大変なケースでも効果的だった。通常、タッチパネルで写真の編集を行うような場合は、自分の指が邪魔になることが多い。その点、マウスなら的確な場所でトリミングなどの処理を行えるわけだ。
不便に感じたのは、マウスの特質上仕方のないことだが、マルチタッチが行えない点。今回はタブレットの大画面で利用、ということであまり意識しなかったが、スマートフォンのディスプレイでブラウジングや写真編集などを行う場合は、ピンチイン/ピンチアウトをする必要も頻繁に出てくるだろう。その際はやはり、指を使ってタッチパネル操作をしなければならなくなるわけだ。
最後に、紙、布、ガラスの上などで実際に使用してみた結果をお伝えする。まず、木の机の上。これは問題なさそうだった。スターバックス、ミスタードーナツほかいくつかの喫茶店でも試してみたが、マウスパッドが全く必要なかった。次に新聞紙と風呂の足ふきマットの上でも調査。ともに快適な操作を実現できた。しかし、紙や布はマウスを動かした際にめくれたりするので、そこが問題である。そして普段、机の上に敷いて使っている厚さ数ミリのガラスの上でも使用してみたが、ポインタの挙動に変化は感じられなかった。ちなみに同じ条件で、赤い光の従来の光学式マウスを使って試したところ、ポインタが画面の端から端へ飛ぶようなおかしな動きをみせた。
お伝えしてきた通り、BlueLEDマウス M-BL3BBシリーズは作業効率の向上が期待でき、持ち運びにも便利な周辺機器だった。手持ちのAndroidデバイスが対応しているのであれば、試してみる価値は大いにあると言えるだろう。