米Appleが今秋リリースを計画しているといわれる次世代iPhoneについて、その発表日・発売日に関する噂がメディア界隈を賑わせている。その噂の内容はというと、9月12日に発表会が行われ、21日には発売というもの。さらには次世代iPhoneだけでなく、iPodアップデートや次世代iPad、噂のiPad mini登場の可能性についても言及されており、比較的賑やかなものとなっている。
今年はおなじみのイベント会場が使用可能
今回の噂の火付け役となったは7月30日(米国時間)のiMoreの投稿だ。それによれば9月12日にスペシャルイベントが開催され、その場で新型iPhoneが発表、翌週21日には販売が開始されるという。同誌が過去の情報から判断した信頼できる筋の情報を基にしたとのことだが、9月12日は水曜日で過去の事例から考えてもスペシャルイベントが開催される可能性のある日付であること(Appleは火曜日、水曜日、木曜日のいずれかをイベントの日に選ぶ確率が高い)、21日が金曜日で過去の例と合致することなどが信頼性が比較的高いとみられるポイントだ。
昨年こそ開催されなかったものの、Appleは例年9月上旬に音楽製品やサービスに関するイベントを実施しており、ここで海外の新学期シーズンである9月を狙ってiPod新製品が発表されてきた。ゆえにこのタイミングを狙ってiPhone新製品を発表してくるというのは十分考えられる話だ。また9月12日には例年スペシャルイベント会場となっているYerba Buena Center for the Arts (YBCA)の予定が現時点で入っておらず、去年のように発表のタイミングで会場が埋まっていて利用できないということはないようだ(去年はOracle OpenWorldが当該時期に会場を使用しており、今年は同日に隣接のMoscone CenterでICAAC 2012とIDF 2012のイベントが開催)。
iPhone/iPodのリニューアルはほぼ確実か
さて、イベントが実際に行われるとして問題はどういった製品が発表されるかだが、これについてはiLoungeのまとめがわかりやすい。そこで挙げられている新製品は次のようなもの。
- 新型iPhone
- 新型iPhoneケース2種類
- 新型iPod touch
- 新型iPod nano
新型iPhoneについてはいくつかの噂が出ているが、LTE搭載だといわれたり、4インチの新サイズスクリーンを採用とされたり、あるいは小型Dockコネクタの採用が噂されていたりと、すでにいくつかのトピックが出ている。真偽は不明ながら、iLabが入手したという外枠部品だけを組み合わせてモックアップを組み立てた写真も出回っていたりする。いずれにせよ、新型iPhoneはこれに近い時期に発表されることになるだろう。またiPhoneの更新に合わせ、公式iPhoneケースもリフレッシュされる。2種類あるうちの1つは従来のバンパー型のもので、もう1つはスタンド兼用タイプのものだという。iPhone 4/4Sではバンパー装着時に純正スタンドが利用できないという問題があったため、このあたりを解消するのが狙いだとみられる。
一部ユーザーにとって朗報となるのはiPod touchとiPod nanoの更新の可能性だろう。iLoungeのまとめでは、iPod touchは大型スクリーン(Retina)+プロセッサ強化の可能性に言及しており、これまで現行iPhoneより1~2段階性能が落ちる形でiPod touchを利用してきたユーザーには嬉しい話だ。またiPod nanoについては現行モデルの正方形型の形状をやめ、以前の細長いスタイルに戻す可能性があるという。
iPad新製品はあるのか?
かなり確率が高いと思われるiPhone/iPod新製品に加えて、下記のような製品の噂も存在する。
- "iPad mini"
- 新型iPad (第4世代)
"iPad mini"と"さらに新型"のiPadに関する噂は過去のレポート記事を参照いただくといいだろう。"iPad mini"というのはあくまでも通称で、7~8インチサイズの小型iPadのこと。"さらに新型"のiPadというのは、第3世代モデルに改良を加えてさらに薄型軽量化を実現したモデルとなる。iLoungeの表現では両製品がiPhone/iPodと合わせて同時発表されるかどうかについて、「前モデルと時期が近すぎる」との理由で可能性が低いとしており、年末をターゲットにするのではないかとの推測を行っている。