東芝セミコンダクター&ストレージ社は11日、エンタープライズ向けHDDの新製品として、2.5型サイズながら最大容量900GB、回転数10,500rpmの高速大容量HDD「AL13SEB」シリーズを発表した。8月に量産を開始する。

「AL13SEB900」

磁気ヘッドやディスクの磁性層を改良するとともに、最大容量モデルの「AL13SEB900」では、面記録密度856Mbit/平方mm(552Gbpsi)を実現し、容量900GBを達成している。記録密度を向上させたことで、従来機種「MBF2600RC」に比べ内部転送レートが約32%改善し、内部転送レート286MB/sを実現している。コントローラICによる消費電力の削減と同時に記憶容量の増加により、同従来機種に比べエネルギー消費効率注も約41%改善している。

ラインナップは4モデルで、各モデルの概要は以下のとおり。

モデル AL13SEB900 AL13SEB600 AL13SEB450 AL13SEB300
記憶容量 900GB 600GB 450GB 300GB
平均シーク時間 読出し時3.7msec、書込み時4.1msec
インタフェース SAS 2.0(6Gb/s)
回転数 10,500rpm
バッファ容量 64MB
外形寸法 W69.85×L100.45×H15.00mm
質量 240g
消費電力 アイドル時4.7W、低回転時2.7W