限定モデルとして4年ぶりに復活

アビーの「AS Enclosure 220HTR」は、2008年に発売されたマイクロタワーケース「同 220HT」をベースに、最新スペックで蘇らせたモデル。80台の限定モデルとなっており、価格は40,000円前後。本体カラーは、従来のシルバーとブラックに加え、新たにブルーも追加されている。

アビーの限定復刻モデル「AS Enclosure 220HTR」。フロントは5インチベイ1つのみとなり、スッキリした

外観は220HTに似ているが、内部は大幅に強化。若干大きくなっており、全高17cmのCPUクーラーも搭載可能に

まず強化されたのは冷却性能だ。220HTの特徴となっていた、トップ側とボトム側に丸みがあるフロントパネルは引き継ぎながら、見えない底面方向に吸気口を大胆にカット。この部分にファンを1個追加しており、グラフィックスカードをダイレクトに冷却する。その分、3.5インチベイの数は減っているが、最長31cmの拡張カードスペースを確保した。

底面の一部をカット。内部に吸気用のファンも1つ追加した

ハイエンドグラフィックスカードも搭載可能なスペースを確保

大きさは359(H)×204(W)×449(D)mm、重さは約3.2kg。フロントやサイドパネルだけでなく、シャーシも主素材はすべて国産のアルミニウム合金を採用。価格は1万円ほどアップしたものの、光学ドライブを隠せる5.25ソリッドベゼルや、高い制振性を持つアルミ製インシュレータも標準で装備している(220HTではオプション扱いだった)。

Mac Pro風だがゲーマー向けのケース

BitFenixからは、Mac Pro風のMini-ITXケース「Prodigy」が新発売。このケースはMini-ITX専用モデルであるが、拡張性が高いゲーミングケースである。外観の特徴となっている上下のループはラバー製のハンドルとスタンドで、持ち運びやすく、衝撃の吸収にも役立っている。価格は10,000円前後と安価だ。

BitFenixの「Prodigy」。キャリングハンドルがMac Pro風の外観になっている

マザーボードは横に寝かせるスタイル。最下部には電源スペースがある

本体サイズは404(H)×250(W)×359(D)mmと、Mini-ITX用としてはかなり大きめ。ドライブベイは全てモジュール構造になっており、取り外しが可能。大きな拡張カードを搭載するために3.5インチベイを減らしたり、あるいは24cmの水冷ラジエータを搭載するために5インチベイを外したり、といったカスタマイズが可能だ。

ボトム側にも吸気口がある。ダストフィルターも装備している