手書き入力&印刷や電卓などを備え、単独でも使えるMEP-T10

タッチパネルを搭載するMEP-T10(写真はホワイトモデル)。サイズはW119×D146×H67mmで、重さは約375g

「MEP-T10」は、本体に3.6型タッチパネル液晶(バックライト付き)を搭載し、同梱のスタイラスで手書き入力した文字の印刷が可能だ。加えて、カレンダーや時計機能、電卓機能などもあり、デスク上のビジネスツールとしても使いでがある。また、USBでPCと接続して、PCからのメモ印刷も可能だ。カラーバリエーションはグリーン・ピンク・ホワイトの3色で展開する。価格はオープンで、実売価格は10,000円前後。

側面には、ACアダプタ端子とmicro USB端子

専用ロール紙の装着・交換は、本体正面上部から(写真左)。単3形アルカリ乾電池×4本、あるいは単3形ニッケル水素充電池×4本でも動作する(写真右)。推奨の充電池は、eneloopと充電式EVOLTAだ

メニュー画面と時計機能

カレンダーと電卓機能

ソフトウェアキーボードを備え(写真左)、多彩な定型文も用意されている(写真右)

スタイラスによる操作感が良く、使い心地は上々だ。印刷用途だけでなく、手書きメモ/カレンダー/時計/電卓として使える点も高評価。予定日時にアラームとともに手書きメモを表示させる機能などは、リマインダーとしても利便性が高いだろう。また、単3形電池で動くので、モバイル用途でも使える。

スタイラスは所定の穴に刺しておける(写真左)。手書きメモは日付や時刻情報とともに99件まで保存可能

手書き文字は上下2段で印刷することも可能。この場合、ディスプレイの真ん中で上下に分かれる

Windows PCと接続して使えば、PC上の豊富なフォントが使える。文字の前や背後などに、オリジナル画像を配置することもできる

3行で印刷した例

豊富な内蔵コンテンツも魅力。タッチパネル液晶のソフトキーボードで定型句267種、内蔵文字種5,601種が利用でき、内蔵辞書として熟語変換が約88,000語、単漢字変換が約13,000語というのは頼もしい。

アラーム機能は、私のような忘れっぽい人間には必需機能かも知れない(写真左)。特殊文字も豊富に用意されている(写真右)

「メモ」的なものをとにかく印刷して便利さを実感

印刷スピードもまずまず速く、プリントの指示を出してから約2秒ほどで印刷が始まるので、ストレスは感じない(長文のメモだとさすがに少し待つ感覚はあるが)。

貼ってもきれいに剥がせる専用ロール紙の粘着力は、これが絶妙な強さ。しっかり貼りつければ、軽くなでたくらいではまったく剥がれない。裏面の全体に粘着力があるため、一般的な付箋くらいの粘着力では心もとない場所にも、安心して貼り付けておける。そのほか、MEP-B10、MEP-T10とも印刷履歴が残るので、日常的に繰り返し印刷するメモ(例えば電話の取り次ぎなど)を、すばやくきれいに出力できるのも便利だった。

また、memopriシリーズをPCで使う場合のソフトウェア「PCメモプリユーティリティMEP-PC10」にも、使用頻度が高い定型句が多数登録されている。専用サイトからは、業種別に活用できる定型句をダウンロード可能だ。Android端末用アプリ「memopri MEP-SP10」でも、定型句をダウンロードして利用できる。こうした追加的なコンテンツを提供しているのも良心的と言えるだろう。

絶対厳守の予定は、日常的に目に付くところに貼っておきたいもの。納品期日や締切日などを印刷してノートPCの液晶ディスプレイまわり貼り付けておくと、威圧感が半端ないのでオススメだ

こちらはスタンダードモデルのMEP-U10だ(写真はホワイトモデル)。ホワイトとブルーの2色を用意し、実売価格は5,000円前後。本体はBluetooth対応のMEP-B10とほとんど同じだが、MEP-U10はBluetoothには対応していない。MEP-U10はPCとUSB接続して、付属のソフトウェア「PCメモプリユーティリティMEP-PC10」を使って印刷する

とにかく「メモ」的なものは片っ端からmemopriで印刷するのが、使いこなす第一歩。気が付けば、片付けスキルや整理術、仕事の効率がレベルアップしているかもしれない。会社では同僚への伝達用途やちょっとした挨拶の代わり、書類ファイルの背表紙、自分へのリマインダー用などなど。「メモの字が読めない !」なんて言われたことのある人には、ぜひオススメしたい。そして家庭でも、CD/DVDの整理や持ち物管理、書籍のページを折る代わりに、家族との伝言用途にと、アイデア次第で色々な使い方ができるだろう。