COMPUTEX TAIPEI 2012のPlextorのブースでは、SSDの新製品「M5S」が展示されていた。

M5Sの外観は、従来の同社SSDと変わらず。64GB、128GB、256GBの3モデルが用意されており、シーケンシャルリードは3モデルとも520MB/sec、シーケンシャルライトは容量順に90MB/sec、200MB/sec、390MB/secとされる。ランダムリードは容量順に61000IOPS、71000IOPS、73000IOPSとされ、M3の最大70000IOPSと大差ないかあるいは256GBモデルなら若干向上している。ランダムライトは容量順に25000IOPS、51000IOPS、70000IOPSで、こちらは256GBモデルのみM3(最大65000IOPS)を上回る。

PlextorブランドのSSD新モデル「M5S」。M3シリーズとは併売で、より廉価なラインを狙う製品とのこと

スタッフによると、M5Sは現行のM3シリーズと併売され、M3よりもより安い価格帯に向けた製品とのこと。用いているコントローラチップは同じとのことなので、Marvell 88SS9174と見られる。一方、なぜ価格を引き下げられるのかについては、NANDフラッシュメモリを東芝製からMicron製に切り替えたためと説明する。

LITE ONブランドのSSD「E200」シリーズ。この他の製品では、多くがOEM向けを展示しており、Plextorブランドとの住み分けをしている

製品のスケジュールは、6月中にサンプル出荷、早ければ7月にもリリースされるとのこと。低価格モデルというと、LITE ONの製品ともセグメントが重なることになるが、PlextorとLITE ONの違いとしてファームウェア開発を挙げられており、内部的には完全に分かれて開発されていると言う。その上で今後もPlextorの知名度にふさわしい製品を開発していくとのことだ。

ほか、mSATA SSDの「LMT」シリーズ。LMTシリーズは、SATA 6Gbpsに対応し、コントローラはお得意のMarvellから88SS9174を選択。256MBのDDR3キャッシュメモリを搭載し、シーケンシャルリードは520MB/sec、シーケンシャルライトは330MB/secといったスペック。ノートブックはもちろん、デスクトップマザーボードでもmSATAスロットの採用製品が増え、今回は各社がmSATA SSDを展示していた