オリンパスイメージングの「OLYMPUS OM-D E-M5」は、同社のマイクロフォーサーズ機で最上位に位置付けられる製品だ。銀塩一眼レフのような昔ながらのデザインのボディに、5軸対応の手ブレ補正や可動式有機ELモニター、144万ドットの電子ビューファインダーなど最新の技術が凝縮されている。その画質と機能、操作性はどうなのか。実写レビューをお伝えしよう。
まず目を惹くのは、従来の「OLYMPUS PEN」シリーズとは大きく異なる、一眼レフ風のボディだ。この基本デザインは1970~90年代に発売されたフィルムカメラ「OM」シリーズから継承したもの。オールドカメラファンの中には、懐かしさを感じる人もいるだろう。
本体色はシルバーとブラックの2色がそろう。外装は高品位なマグネシウム合金で、前面には滑り止めのラバーを配置。グリップ部の膨らみが小さいので、特に構えやすいとはいえないが、キットレンズ装着時のバランスは悪くない。オプションのパワーバッテリーホルダーを装着して、さらにホールド感を高めることも可能だ。
本体重量は約373g。キットレンズ装着時の使用時重量は約637g。「PEN」シリーズに比べるとやや大きくて重いが、それでも電子ビューファインダーを装備したミラーレス機としては小型軽量の部類だ。しかも、キットレンズや付属ストロボ、アクセサリー類を含め、システム全体が防塵・防滴仕様。防塵・防滴はミラーレス機では初であり、雨天などの悪条件でも使える安心感がある。