ボディの左肩には、撮影モードダイヤルを装備する。撮影モードは、フルオートに相当する「iAUTO」モードのほか、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル、動画、シーンセレクトAE、アートフィルターに対応。シーンセレクトAEでは23種類のシーンを選択でき、アートフィルターモードでは11種類の特殊効果を選択できる。

シーンセレクトAEの設定画面。サンプル写真を見ながら23モードを選べる

複数の効果をまとめて記録するアートフィルターブラケットの設定画面

新機能としては、ライブビューに重ねて表示されるトーンカーブを見ながら、ハイライト部とシャドー部を別々に調整できる「ハイライト・シャドーコントロール」や、バルブ撮影時に一定間隔でライブビュー画面を表示する「ライブバルブ/ライブタイム」、デジタル処理で撮影画像を2倍に拡大する「ワンプッシュデジタルテレコン」などを搭載する。

タッチ操作で各種の設定を直感的に変更できるライブガイドの画面

カスタムメニューでは、オートISOの上限値と基準値を設定できる

気になったのは、背面のボタンがどれも小さめで、筆者の大きな手では押しにくく感じたこと。携帯性重視の小さなボディに大画面モニターを搭載しているので、ある程度は仕方ない部分だが、特に押しにくい再生ボタンなどは形状にもう一工夫が欲しかった。

各種のボタンやダイヤルの働きをカスタマイズできる点は便利だ。さらにカスタムメニューでは、AFやレリーズ、露出、感度、画質、表示などに関して、その動作や役割を細かく調整できるようになっている。自分の撮影スタイルに応じて、きっちりと設定しておくことで使い勝手を高められるだろう。

各種のボタンには、自分にとって使用頻度の高い機能を割り当てておくと便利

カスタムメニューは多岐に渡り、カメラの状態を細かくカスタマイズできる

アートフィルター撮影。上段左から順に、Natural/ポップアート/ファンタジックフォーカス/デイドリーム、中段左からライトトーン/ラフモノクローム/トイフォト/ジオラマ、下段左からクロスプロセス/ジェントルセピア/ドラマチックトーン/リーニュクレール