3DMark Vantage

まずは定番の3DMarkから、Vantageの結果。「Performance」→「High」→「Extreme」とプリセットを変更しながら負荷調整をし、総合スコアの3DMarks(3DMark Vantage - Overall)と、Graphicsテストを抽出したGraphicsスコアの各スコアをグラフにまとめた。まずGTX 690があらゆる場面でトップスコアなのはいいとして、全体的に飽和気味の数字が並ぶが、その中でもGTX 690は、負荷が高くなってもHD 7970とGTX 680比でスコアの落ち込みが少ないあたりがポイントだろう。

3DMark 11

続いては3DMark 11だ。Vantageと同じくプリセットを変更しながら負荷調整をした各スコアをまとめたが、総合スコアの3DMarks(3DMark 11 - Overall)がちょっと変なことになっている。GraphicsのスコアではきれいにGTX 690がスコアを出しているのだが、総合スコアがふるわないどころか、EntryプリセットなどではHD 7970とGTX 680に負けてすらいる。

というわけで、ディテールのスコアもまとめてみたのが上のグラフだが、特にCombinedのスコアがおかしなことになっていたようだ。アーキテクチャはGTX 680と変わっていないので、こんな数字が出る理由がよくわからない。恐らくはドライバ等、テスト時の環境で問題があったものと見られるが、冒頭で述べたように、今回は機材手配の失敗で、テスト期間が極端に少なかったため、不具合の理由を検証することは叶わなかった。

Combinedと、それの影響があったと見られる総合スコアを除くスコアは妥当と見られるので、それを基に評価すると、負荷の高い「Performance」と「Extreme」のプロファイル適用時に、Kepler×2基が"ハッタリ"では無いと言える、GTC 680比で2倍近いスコアが確認できる。