ちょうど愛用コンパクトデジカメの調子が悪くなっていたところに、我が家にやってきてくれた「EXILIM EX-ZR15」くん。一眼レフも持っているとはいえ、普段持ち歩くのはコンデジが断然便利。EX-ZR15を連れてカフェでお茶したり、紅葉の旅に出かけたりしてきましたよ。

サイズは少し大きめかな? と思ったけれど、エスニックなケータイケースにぴったり(厚みは27.4mm)。お気に入りのケースに入れただけでテンションがあがります

美味しいものとカフェ好きなので旅に出ても日常でも食べ物を撮影することが多いわたし。たくさんの機能が搭載されたEX-ZR15の中でもいちばん重宝したのが「プレミアムオート」機能です。オートよりもさらに進化したこの機能、"プレミアム"っていう名前だけのことはありました。

大好きなカフェをプレミアムオートでぱしゃり。やわらかい雰囲気が伝わる一枚に

例えばカフェでケーキを撮るとき。プレミアムオートに設定しておけば、いつでも自動的に被写体に合わせた撮影方法(食べ物に近づけて撮るときはマクロ)になるのでらくちん。何も気にせず、キレイな写真がパパっと撮れちゃうあたりは申し分なし! 起動&撮影&再生が速いということもあり、ブログによく写真をアップする人にも向いていそうです。

鮎の塩焼きと、友だちがつくってくれた秋刀魚のパエリアもプレミアムオートで。写真を見返すと、おいしかった思い出がよみがります

女子会では可愛らしい盛り付けを前に、みんなで写真撮影タイムに……!

さらに、いたるところでイルミネーションがキラキラと輝くこの時期に絶対活躍してくれるのが「HS夜景」機能。何枚か連写した画像を合成するので、撮った後に少し待たなければいけないのが難点だけども、それ以上に"思い出の夜景"をこんなにちゃんと残せるのは好評価。「HS夜景と人物」機能で撮った写真はフラッシュを使うのに、人物も夜景もばっちり写っていて、「なにこのカメラすごい!!」と友だちも喜んでいました。

「HS夜景」で撮影した灯篭祭り(写真左)。灯篭を背景に撮った人物写真もキレイに撮れているのですが、友人顔出しNGのためお蔵入り…。カメラが顔認識すると、「人物メイクアップ」機能のおかげで肌もつるつるに写るというマジックもあります。照明が消された室内での撮影(写真右)。「HS夜景」を使ったら、ひょうたんの灯りがキレイに撮れました

「HS夜景と人物」機能を使ったときは、通りすがりの人に私たちのことを撮ってもらったので、手ブレが心配だったけれど、夜景も人物も問題なし。やっぱり、ここらへんのできのよさはケータイカメラとの違いだと思い知らされました。

イルミネーションも「HS夜景」機能でブレずに撮れました。目黒川のピンク色のイルミネーションも撮りたいです

コンデジなのに背景ボケ

デジタルカメラのいちばんの出番といえば、「旅」。
プレミアムオートに設定しておくと、逆光などの撮影条件を気にする必要もないし、紅葉や気に入った街並みなどにもぴったりの撮影方法をEX-ZR15が自動で考えてくれちゃうのです。

見上げた先に見事な紅葉! 思わず撮影してしまいました

モニター期間中に訪れた京都や大阪、箱根では、せっかくなのでプレミアムオートに頼って、いろいろ難しいことを考えずに撮りたいときに撮る! を実践してみました。

色づいた葉と青空のコントラストが印象的。EX-ZR15を片手に紅葉を求めて箱根散歩に出かけました

プレミアムオートにすると、「風景メイクアップ」機能で風景が鮮明に写るんだとか。たしかに緑が鮮やか

高いところにある木の実もズームして撮ればこのとおり。ズーム性能も"対スマホ"では負けない要素

広角28mmのEX-ZR15。大きな建物もしっかり納まるのは旅行好きにはうれしい!

東福寺の庭などで知られる作庭家、重森三玲のお庭へ。逆光のシーンでも外のお庭がしっかり写りました

その後は近くにある真如堂へ。混みすぎず、紅葉をゆったり楽しめる場所のひとつ

紅葉撮影で試してみたかったのが「背景ぼかし」機能。一眼レフで撮るような背景をボカした写真がEX-ZR15でも撮れるとか……。この機能、「高速撮影機能を応用することで」と公式サイトに書いてあったのでずっと気になっていたのです。

紅葉をアップにして、背景をボカしてみました。ちょっと写真の腕があがった気分

箱根の長安寺。器に舞い降りた紅葉を際立たせるには、「背景ぼかし」機能が有効!

今回は紅葉を撮ってみたけれど、きっとお花見の時期に桜を撮ったり、人物を撮ったりしても良い仕上がりになりそうです。

紅葉を楽しんだ後にカフェで休憩。スコーンをメインに背景をボカしてみると、雑誌にのっているような写真になりました

食べてばかりですが、ふたたびカフェ。3つのケーキのうち、大好きなモンブラン以外はぼかしてみました

動画にも対応した「HDRアート」機能

もうひとつ、EX-ZR15の機能で気になるもの…といえば、「HDRアート」撮影。普通の「HDR」撮影機能もすごくきれいに撮れるけど(編集部注:HDRは"ハイダイナミックレンジ"のこと。白とびや黒つぶれを抑えたダイナミックレンジの広い写真を撮影できる)、一歩進んだHDRアート機能で写真を撮ると…。

普通に撮影した写真(左)と「HDRアート」で撮影した写真(右)。こんな何気ない風景も劇的に変化するのが面白い!

こんな面白い写真が撮れてしまうので、普段とはちょっと違う撮影を楽しめました。EX-ZR15は動画もHDRアートで撮影できるらしく、使い方の幅も広がっていることにも気合いを感じました。

次はスノボ旅で「スライドパノラマ」!

最後に操作面ですが、ダイヤル式のデジカメを長く使っていた私にとっては、本体上部にある2つのボタンを使い分けるのが少し難しいと感じたことも…。ひとつはオート機能の切り替え(通常オートとプレミアムオート)、もうひとつはBSボタン(編集部注:ベストショット機能。HDRアートやHS夜景、人物、風景など、いわゆるシーンモード)をちゃんと把握しておかないと、「使いたい機能はどこだっけ?」と探してしまいます。もちろん、説明書を読めば理解できるので"慣れ"の問題でしょうか。

全体として日常使いでも旅先でも大満足させてくれたEX-ZR15。私が使ったのはホワイトモデルで、最初はもっと明るいカラーがいいかなと思ったけれど、ずっと使う分にはシンプルなホワイトボディが飽きもこなくていいようです。

今後は、クリスマスイルミネーション巡りとスノボ旅行にも連れて行く予定。360度のパノラマ写真が撮れる「スライドパノラマ」と、スローモーションが撮れる「ハイスピードムービー」をスノボ旅で試してみるつもりです。デジタルカメラってちょっと買い替えないうちにどんどん進化していくんだな、ということを実感したモニター期間でした。

→「EXILIM EX-ZR15」読者モニターレポート特集へ戻る