待望の「Bulldozer」がついに発売!
AMDの新アーキテクチャ「Bulldozer」を採用したCPU「FX」シリーズが登場、店頭での発売が開始された。今回、入荷したのは6コアの「FX-6100」(3.3GHz)と4コアの「FX-4100」(3.6GHz)のみで、価格はそれぞれ、15,000円前後と10,000円前後。残念ながら、最上位の8コアモデルは未発売で、入荷時期に関する情報も今のところないが、Bulldozerを待っていたAMDファンも多いだろう。
AMDのデスクトップ向けCPUでアーキテクチャが変わるのは、2007年に登場したK10アーキテクチャのPhenom以来、ほぼ4年ぶり。先行して発売されていたAシリーズ(Llano)にはK10ベースのCPUコアが採用されており、Bulldozerを搭載したのはこのFXシリーズが初となる。CPUのソケットは「Socket AM3+」で、すでに出回っているSocket AM3+マザーボードが利用できるが、BIOSアップデートが必要な場合もあるので注意が必要だ。
FXシリーズの主な仕様は以下の通り。いずれも製造プロセスは32nm SOIで、AシリーズのようなGPUは内蔵しない。
製品名 | コア数 | 動作クロック | L2 | L3 | TDP |
---|---|---|---|---|---|
FX-8150 | 8 | 3.6/4.2GHz | 8MB | 8MB | 125W |
FX-8120 | 8 | 3.1/4.0GHz | 8MB | 8MB | 125W |
FX-6100 | 6 | 3.3/3.9GHz | 6MB | 8MB | 95W |
FX-4100 | 4 | 3.6/3.8GHz | 4MB | 8MB | 95W |
価格的には、FX-6100は現在のPhenom II X6とほぼ同等、FX-4100はPhenom II X4のローエンドに近く、Phenom IIを置き換えるような形となる。同クロックのPhenom IIと比べると、FXシリーズは価格は安く、TDPは低くなっており、Phenom IIからの移行も進みそうだ。今後はラインナップの拡充と、低消費電力版の登場も期待したいところだ。