日本IBMは10月21日、セルフサービス・ポータルと課金機能を提供するプライベートクラウド入門版ソフト「IBM Starter Kit for Cloud」を発表した。

同製品では、プライベートクラウドを利用する企業内における、ユーザー部門からITシステム管理者への仮想サーバの申請・承認プロセスを、ポータル画面およびメールで行う機能を提供する。これにより、ユーザーはサーバの要求から5分~1時間程度で利用を開始することが可能となる。

また、使用中のサーバの監視・制御や使用料金の確認ができるほか、業務量の変化に伴うCPU・メモリ・ストレージ容量の変更要求にも対応するなど、ユーザーへの提供自動化をサポートする。

仮想化ソフトはIBM PowerVMおよびVMware vSphere 4.1に対応しており(記事執筆時点)、ユーザーは共通のインタフェースで利用することが可能だ。

価格は、PowerVMを搭載したIBM Power Systemsサーバ向けがCPU1コアあたり12,800円(税別)~、vSphere 4.1を搭載したIBM System xおよびIBM BladeCenter向けがサーバ1台あたり198,000円(税別・IBM Systems Director Standard Edition for x86 を含む)となっている。