64ビット版標準ツールを活用する

64ビット版ツールの概要を把握したところで、活用方法に移りましょう。まずは64ビット版Internet Explorer 9の起動ですが、実行ファイルを直接呼び出す場合は、ファイル名を指定して実行などから「%ProgramFiles%\Internet Explorer\iexplore.exe」を実行します。また、<スタート>メニューのクイック検索を使用する場合は「Internet」「64 ビット」などで検索してください(図11~13)。

図11 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%ProgramFiles%\Internet Explorer\iexplore.exe」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図12 <スタート>メニューのクイック検索で「Internet」と検索し、「Internet Explorer (64ビット)」をクリックします

図13 <スタート>メニューのクイック検索で「64 ビット」と検索しても、「Internet Explorer (64ビット)」を探し出すことは可能です

起動したInternet Explorer 9が32ビット版か64ビット版か確認するには、バージョン情報を確認しましょう。バージョン情報ダイアログには、バージョン情報に加えて「64-bit Edition」という一文が加わります(図14~15)。

図14 Internet Explorer 9の<ツール>ボタンをクリックし、メニューの<バージョン情報>をクリックします

図15 64ビット版Internet Explorer 9の場合、「バージョン」に「64-bit Edition」の一文が加わります

続いて普段から使用できるように、タスクバーへピン留めしましょう。先の手順で起動した64ビット版Internet Explorerのボタンを右クリックし、<タスクバーにこのプログラムを表示する>をクリックしてください。続いて、最初からある32ビット版Internet Explorerのジャンプリストにある<タスクバーにこのプログラムを表示しない>をクリックすれば、タスクバーに並ぶInternet Explorer 9のボタンは64ビット版のみ、となります。

なお、残念ながら64ビット版Internet Explorer 9のジャンプリストには、<InPrivateブラウズを開始する><新しいタブを開く>と言ったタスク項目は表示されません。前者は64ビット版Internet Explorer 9起動後に[Ctrl]+[Shift]+[P]キーを押してInPrivateブラウズモードで起動し直してください。また、後者も起動後に[Ctrl]+[T]キーを押して、新しいタブを作成しましょう(図16~17)。

図16 64ビット版Internet Explorer 9のボタンを右クリックし、ジャンプリストの<タスクバーにこのプログラムを表示する>をクリックします

図17 最初からある32ビット版Internet Explorer 9のボタンを右クリックし、ジャンプリストの<タスクバーにこのプログラムを表示しない>をクリックします