カシオ計算機は12日、デジタルカメラ「EXILIM」の新製品として、ハイスピードムービーの撮影に対応した「EX-FC200S」を発表した。ハイスピードムービーとガイドラインを表示した再生により、ゴルフの練習やレッスンに最適としている。10月21日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格4万5,000円前後。
2011年9月13日に発表された「EX-ZR15」をベースモデルとして、ゴルフ向けの機能を大幅に強化。ティーチングプロとして活躍する、堀尾研仁氏の監修による解説ハンドブックも付属した。
ハイスピードムービーによるスロー再生の一例としては、例えば240fpsのフレームレートで撮影したとき、実際は1秒間しかない映像を8秒間/30fpsでスロー再生する。ハイスピードムービーで撮影したスイング動画の再生時は、液晶モニタにガイドラインを表示してスイングチェックが可能。従来モデルではガイドライン表示が2本だったが、EX-FC200Sでは3本に増え、より細かいスイングチェックができるようになった。
飛球線の後方から撮影した映像でチェックする場合、アドレスしたボールと首の付け根を結んだライン(スイングプレーン)と、アドレスしたボールとクラブのシャフトを結んだライン(シャフトプレーン)という2本のガイドラインに加えて、アドレス時の背中のラインに沿って3本目のラインを表示。この3本目のラインによって、スイング中の前傾角度が確認しやすくなる。バックスイングからフィニッシュまでに、クラブヘッドやシャフトが2本のライン間(V字の範囲)からはみ出さず、3本目のライン上で前傾が保たれていれば、良いスイングされる(1つの目安)。
そのほか、ベストショット機能として、ゴルフ専用の撮影シーンを追加。ハイスピードムービー撮影における、スイング後方、スイング正面、スイング自分撮り(後方)、スイング自分撮り(正面)、およびハイスピード連写撮影のスイング連写という5種類だ。
撮像素子は1/2.3型正方画素高速CMOS(裏面照射型)で有効画素数は1,679万画素、記録メディアは約52.2MBの内蔵メモリのほか、SD/SDHC/SDXCに対応。光学7倍ズームレンズの焦点距離は35mm換算28~196mm相当、F値はF3.0~5.9、シャッタースピードは4~1/2,000秒、絞り(広角)はF3.0~F8.8、ISO感度はISO 80~3,200。液晶モニタは3型で約46万画素、約W101.9×D27.4×H58.7mm、重量は本体のみで約149g、バッテリとメモリーカードを含む場合で約176g。