千葉・幕張メッセで開催されているIT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2011」。NTTドコモのブースでは、先に発表されたばかりの最新端末の展示コーナーのほか、先進的な技術の参考出展や現在・未来に向けた取り組みを紹介している。開催期間は10月4日から8日まで。

ブースでは最新のLTEサービス「Xi」に対応するタブレット「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」(Samsung製)や「ARROWS Tab LTE F-01D」(富士通製)のほか、「Sony Tablet S」「Sony Tablet P」(ソニー製)、「Xperia PLAY SO-01D」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)など話題の端末のタッチ&トライコーナーが設置されていた。

GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D

ARROWS Tab LTE F-01D

Sony Tablet Sなどの展示コーナー

参考出展のコーナーには「超速充電バッテリ」が展示されていた。これは約10分間でフル充電が完了するスマートフォン用バッテリージャケットだ。

参考出展の超速充電バッテリ

通常、携帯電話やスマートフォンのバッテリーは600ミリアンペア程度で充電しているが、この充電バッテリーではその10倍の6アンペアで充電できる。一度に流れる電流が大きいので、フル充電までの時間を大幅に短縮することができるのだという。説明員の話によれば、負極に使っている材料をコバルト酸リチウムからチタン酸リチウムに変更することで実現した技術とのことだった。

展示品は「MEDIAS WP N-06C」(NECカシオ製)専用のジャケットだったが、将来的にはモバイルバッテリーのような形状での製品化も考えているという。

モニターにはコンセントからバッテリーに流れている電流の値が示されていた(写真右)。上が超速充電バッテリ使用時で、5.62アンペアの値を示している

現在、商用は検討中という「着せ替えセンサジャケット」の参考展示も行われていた。これは用途に応じて付け替えることのできるスマートフォン用ジャケット。

災害対策ジャケット(放射線センサ)

放射線センサは市販されている製品をカスタマイズしてスマートフォンのジャケット風にしたもの。データの転送はおサイフケータイで使用するFeliCaの機能を利用する。スマートフォンと連携することにより、測定した値をGPS機能を利用して地図上に記録しておくことができる。将来的にはクラウドを経由し、地図上に記録したデータを複数のユーザー間で共有するというような使い方も視野に入れているという。

女性向けジャケットは、口臭/アルコール/UVチェッカー機能が利用できるもの。ジャケット下部に、臭いの元になるメチルメルカプタンの濃度を測定するセンサーや紫外線を測定するUVチェッカーを搭載する。

女性向けジャケット(口臭/アルコール/UVチェッカー)

別のコーナーでは、小型装置に息を吹き込んで「空腹度」や「脂肪燃焼具合」を測定できるダイエット支援技術も紹介されていた。

小型装置がスマートフォンに有線で接続されている(写真右)

装置にストローで息を吹き込む様子(写真左)

呼気の中に含まれる「アセトン」は1日の間に増減を繰り返す物質で、濃度が高い時間帯は体の脂肪が燃焼されやすい時間帯なのだという。この装置はそのアセトンを計測することができるもの。連携するアプリはこの計測データをもとに、「食事や運動に最適なタイミング」のお知らせメールをユーザーに自動送信する。これにより、ダイエット中のユーザーはいつ食事をし、いつ運動すべきなのかをリアルタイムで知ることができるという仕組みだった。