また、これまで「jibe」として搭載されていたソーシャルアドレス帳アプリがバージョンアップし、「au one Friends Note」として提供。従来のSNSなどの情報表示などの機能は変わらないが、新たに個々の連絡先とSNSの情報を連動させ、アドレス一覧からSNSの投稿を確認できるようにした。グループ分けや、発着信履歴などの機能も向上している。

ソーシャルアドレス帳のjibeが進化してau one Friends Noteになる

さまざまなSNSのタイムラインを1画面で閲覧できる機能は従来通り

アドレス帳がグループに対応し、アドレス一覧からSNSの投稿が見られるようになった

電話やDMも一覧で見られる

クラウド経由でアドレス帳をバックアップするサービスも今冬から提供する予定で、PCとも同期できるようにする。これまでのau oneアドレス帳などとは異なる新しいサービスとなるようで、スマートフォン標準の連絡先とも同期する。

こうしたコミュニケーションの機能強化し、SNSだけでなく音声にも力を入れることで、「友だちコミュニケーション、ともコミ」としてマーケティングを行っていく計画だ。

「ともコミ」でマーケティング

スマートフォンの写真をすべてクラウドに

写真関係では、新たに無線LAN内蔵SDカードのEye-Fiと提携。Eye-Fiカードユーザー向けのサービスを、auのスマートフォンユーザーにも提供する。サービス名は「au one Photo Air」で、スマートフォンで撮影した写真を自動的にクラウド上にアップロード。それをPCに自動転送することで、撮影した画像のバックアップが可能になるほか、SNSサービスに画像を簡単に転送できるようになる。

Eye-Fiと連携したau one Photo Air

PC側のソフトウェアの画面。通常のEye-Fiのソフト「Eye-Fi Center」と同等の画面だが、今後変更の可能性もあるという

仕組みとしては、Eye-FiのクラウドサービスEye-Fi Viewを経由し、PCとSNSなどに画像がさらに転送される形で、AndroidアプリとPC向けソフトが提供される。Eye-Fiカードユーザー向けと機能は同等だが、UIに関してはサービス開始までにより簡単に使えるようなものにする可能性があるという。従来のEye-Fiカードユーザーが利用していたアカウントはそのまま登録可能だ。

アプリ側のEye-Fi。撮影した画像やEye-Fiカードのダイレクトモードなどでスマートフォンに転送した画像が一覧表示され、アップロードできる

写真を楽しむためのアプリも準備する

Eye-Fi Viewは、無制限の画像・動画を7日間保存できるほか、月額480円/年額4,800円を支払えば、契約期間中は常時保存できるようになる。さらに、KDDI側も大容量のクラウドストレージを来年4月にも提供予定で、詳細は明らかにされなかったが、容量や機能などは「期待しておいて欲しい」(KDDI)とのことだ。

ちなみに、Eye-Fiアプリで設定しておくと、撮影した画像を即時アップロードする設定もできるが、WiMAXか無線LAN接続時のみ自動アップロードで、3G利用時は手動アップロードになるようだ。

さらに、「写真をもっと快適に楽しめる」ことを狙い、PicPlzやLive Share、Snapeeeなど、写真用アプリをプリセットしていく。音楽、映像に関してはLISMO unlimitedで音楽以外に映像やその他のサービスも強化していく方針だ。田中社長は、「この路線をキープしていきたい」というだけで、今後の詳細は明らかにしなかった。