Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

Opera Softwareは9月13日(米国時間)、最新のOpera開発版が「ECMAScript 5.1」をフルサポートしたことを発表した。ECMAScriptはJavaScriptのベースとなっている標準規約。現在の安定版であるOpera 11.51と比較すると大幅な準拠率アップを実現したことになる。

試験ツールとして完璧なものではないが、ECMAScript/JavaScriptの準拠率をチェックする用途では「ECMAScript Test262」が利用されることが多い。説明によれば、WindowsおよびMac OS Xで動作する最新の開発版Operaは、ECMAScript Test262の10,927あるテスト項目のうち、たった1つのみ失敗と判定されるという。そしてその失敗するテストは、テスト自体が間違っていおり、Operaの最新開発版はECMAScript 5.1のすべてに対応しているという。

FreeBSD版Opera 12.00 pre-alpha 1065でECMAScript Test262試験を実行。10,978試験項目のうち5つだけ失敗している。

同様の処理をOpera 11.51に実施。3,890の項目が失敗。さらに66項目で読み込みに失敗している。大幅な規約準拠率向上が実現していることがわかる。

最新開発版にはこれ以外にも型付けされた配列の実装や、HTML5ビデオのミュート機能の実装、LinuxにおけるGTK+3への対応などが実施されている。なお、「ECMAScript Test262」の試験ツールは開発が頻繁に実施されており、Opera Softwareが発表したスコアが常にでるとは限らないことに注意が必要。すでに発表当時よりも試験項目が増えているほか、試験内容が変更されたものもある。