ソニーエリクソンは8月31日(欧州時間)、現在ドイツのベルリンで開催されているIFA 2011において同社スマートフォン製品フラッグシップの最新版「Xperia arc S」を発表した。Mobile BRAVIA Engine対応4.2インチReality Display搭載など既存のarcの特徴を引き継ぎながら、プロセッサが従来の1.0GHzから1.4GHzへ引き上げられているなど、パフォーマンスが強化されている点がセールスポイントとなる。

Xperia arc S

従来のarcではプロセッサにQualcommのSnapdragon MSM8255 (GPUはAdreno 205)を採用していたが、arc SではMSM8255と同じ型番ながら、動作クロックが1.4GHzと従来モデルよりも高い上位版を採用している。これにより、25%ほど動作速度が向上しているという。筐体サイズは125×63×8.7mm、重量が117g、リアカメラは810万画素のExmor Rセンサーと、ディスプレイサイズを含めてそれ以外のスペックはほぼarcのそれを踏襲している。

arc Sのそれ以外の特徴としては、"Sweeping"による2Dパノラマや疑似3D撮影が可能な点が挙げられる。これはセンサーとカメラを組み合わせて2視点以上で写真撮影を行うことで、パノラマ写真や3D画像の作成を可能にするものだ。特に3D写真については、撮影した画像をHDMI出力を使って3D TV上で確認することもできる。

搭載OSは最新のAndroid 2.3.4で、arc Sのローンチのタイミングに合わせて「Music Unlimited」「Video Unlimited」の2つのサービスが同デバイス上から利用可能になる。コンテンツ配信サービスは提供地域が限定されており、Video Unlimitedについては日本での提供が予定されているものの、Music Unlimitedは提供地域に含まれていない。製品の提供開始は2011年第4四半期を予定しており、カラーバリエーションはピュアホワイト、ミッドナイトブルー、ミスティシルバー、グロスブラック、サクラピンクの5種類。