大英図書館と米Googleは6月20日、25万冊に及ぶ大英図書館の著作権切れ書籍を共同でデジタル化していくことを発表した。デジタル化したコンテンツは、英国版Google Books大英図書館のWebサイトにて無償で公開される予定。作業費用はGoogleがすべて負担する。

今回のデジタル化の対象となる蔵書の1つ、1775年発行の「The Natural History of the Hippopotamusor River horse」

今回の提携は、大英図書館の2020ビジョンに基づいて行われている。大英図書館はその中で、調査を行う人が蔵書にアクセスできる環境を拡充していくことを謳っており、Googleとの取り組みもその一環として実施される。

デジタル化の対象は1700年から1870年までのもの。書籍だけでなく、小冊子や定期刊行物も含まれる。この時期には、フランス革命や産業革命、トラファルガーの海戦、クリミア戦争、鉄道/電信の発明、所得税の初適用、奴隷制の終焉などがあり、蔵書もマリー・アントワネットに関するフェミニストのパンフレットから、エンジン付き潜水艦の発明まで幅広く存在するという。