キヤノンマーケティングジャパンは8日、ドキュメントスキャナ「imageFORMULA」シリーズの新モデルとなる「imageFORMULA DR-C125」を発表した。7月上旬より発売する。紙送りの機構や精度に注力しているほか、クラウドサービスとの手軽な連携機能などを搭載。価格はオープンで、店頭予想価格は44,980円。

「imageFORMULA DR-C125」

新しい紙送り機能の「ラウンド・スキャン」を採用。本体上部から給紙した原稿が、U字パスで本体前面の上方向へ排紙される。これにより、前面の排紙トレイを省き、短い奥行きで運用可能な省スペース性を実現した。厚手の原稿や名刺などの小さい原稿、カード原稿などは、一般的なJパスの経路で本体前面に排紙する(本体側面のレバーで手動切り替え)。また、紙送りのローラー機構には、おもにビジネス向けのハイエンド機が搭載する高精度なリタードローラーを採用。2枚以上の原稿が同時に紙送りされる重送によるエラーを防ぐ。

給紙場所となるシートフィーダの容量は30枚で、両面原稿の1パス同時スキャンに対応。読み取り速度は両面原稿で毎分25枚(A4縦、200dpi)。読み取り時の機能として、斜行補正、用紙サイズ自動検知、白紙スキップ、白黒/グレー/カラー自動検知、文字向き検知などを備える。A3原稿を二つ折りにしてそのまま給紙して読み取り、1つのデータとして合成することも可能(A3キャリーシートなどは不要)。さらに、原稿の上下の向きを問わずに給紙し、出力時に向きをそろえる「見たままスキャン」という便利な機能もある。

U字パスのラウンド・スキャンによる省スペース性が大きな特徴。Jパスへの手動切り替えも可能で、斜行補正や白紙スキップ、原稿の向きを自動的にそろえるなど、読み取り時の補正機能も多彩

付属のスキャンソフトは、WindowsとMac OS Xに対応した「CaptureOnTouch」。保存ファイル形式はPDF/JPEG/TIFF/BMPで、WindowsではPowerPoint形式にも対応する。PDF保存では、高圧縮やサーチャブル(透明テキスト付きPDF)も可能。また、クラウドサービスの「Evernote」とも連携し、読み取ったデータをすばやくEvernoteへアップロードできる。

そのほかの付属ソフトは、名刺管理ソフトの「やさしく名刺ファイリングエントリー 3」、文書ファイリングソフトの「ファイル管理革命Lite」、PDFファイルの編集や変換(Word形式やExcel形式)が行える「eCopy PDF Pro Office」など。

主な仕様は、イメージセンサーが光学600dpiのCIS、出力解像度が150/200/300/400/600dpi、インタフェースがUSB 2.0、トレイ収納時の本体サイズがW300×D156×H217mm、トレイ全開時の本体サイズがW300×D235×H336mm、重量が約2.6kg。対応OSは、Windows XP(SP3以降)/Vista(SP2以降)/7(SP1以降を予定)、Mac OS X 10.4~10.6。