8番目は「PCフリー」。母艦となるパソコンがなくても、iOSデバイスの利用が可能になる。アクティベーションのためにiTunesに接続する必要はなく、本体のみで初期設定まで完了できる。データのバックアップと復旧には、無料のクラウドサービスiCloudを利用。OSのアップデートもOTA (Over the Air) で実行され、差分アップデートをサポートするため、OS全体をダウンロードする必要がなくなるという。

8番目の「PC-Free」で、この日一番の大歓声が会場から起こった

OTAによるソフトウエアアップデートが可能に

現在iOSデバイスを購入して電源をオンにすると、最初に現れるのが「iTunesに接続」画面

iOS 5の最初の画面は「ウエルカム」

9番目は「Game Centerの強化」。友だちだけではなく、友だちの友だちを含めてスコアの比較が可能。またレコメンデーション機能が、対戦相手を広げる友だち紹介だけではなく、新しいゲームの紹介にも拡大する。新たに発見したゲームは、Game Centerから直接購入できる。

10番目は「iMessage」。iPhoneの吹き出しを使ったメッセージ機能を、iPadやiPod touchを含むiOSデバイス間で利用可能にする新しいメッセージングサービスだ。Wi-Fiおよび3Gに対応。テキスト、写真、動画、ロケーション、コンタクトなどを送信できる。配達通知や既読通知などの機能を備えているので、リアルタイムのやりとりだけではなく、電子メールのようなコミュニケーションにも利用できるのが特徴だ。

iMessageを使ってiPadからiPhoneに写真を送信

相手が入力中には、タイピングを現す表示

送ったメッセージを相手が読んだことを示す既読通知

ほかにも、iOS 5ではMac/ PCのiTunesとWi-Fi経由でコンテンツを同期できるようになる。パソコンを母艦としながらUSBケーブルフリーが実現する。またiPadのジェスチャー操作が強化され、4本指または5本指を使って、スワイプアップでマルチタスクバー、ピンチでホーム画面を呼び出せ、左右のスワイプでアプリケーションを切り替えられる。

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