Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform.

Opera Softwareは4月11日(ノルウェー時間)、Operaブラウザの最新版となるOpera 11.10を発表した。Operaの特徴のひとつであるスピードダイヤル機能が強化されているほか、Webデザイナに嬉しいCSS3マルチカラムレイアウトの対応、CSS3グラデーションの対応、WebPやWebオープンフォントフォーマットへの対応などが実現されている。

Opera 11.10はユーザやデザイナ向けの新機能が追加されているが、開発者向けの機能も強化されている。開発者向けで今回注目されるのはエクステンション関連の機能強化。具体的には、以下のような項目が挙げられる。

  • 単一のエクステンションパッケージで複数の言語に対応する多言語対応機能の実装。
  • Webページで定義されているグローバル関数や変数を上書きする機能「window.opera.defineMagicFunction()」および「window.opera.defineMagicVariable()」機能の導入。
  • バックグラウンドプロセスにあるデータへ、別に動作しているスクリプトからショートカットアクセスするための新しいbgProcessオブジェクトの導入。

OperaはChromeやSafariと同じ、JavaScriptタイプのエクステンション機能を採用。このタイプは、エクステンションの開発がきわめて簡単になる一方で、Firefoxのエクステンションほどは幅広い機能を提供できないという面もある。今回追加された機能はエクステンション開発をより簡単にしたり、エクステンションから操作できる範囲を広げる効果がある。また、今回のバージョンにはFile APIの一部の機能も実装されている。